札幌市内で新築戸建て注文住宅を手掛けるホーム企画センター(本社・札幌市北区)は、札幌市と小樽市の境界付近の小樽市星野で約50区画のニュータウン「ザ・スプリングスほしの」を造成する。同社にとって札幌近郊ではほぼ5年ぶりの大型分譲になる。(写真は、小樽市星野の「ザ・スプリングスほしの」ニュータウン造成予定地)
「ザ・スプリングスほしの」は、岩倉土地開発(苫小牧市)がバブル期に取得した住宅向け用地。その後、同社は民事再生の適用を受け開発が一時中断。2000年に入って同社はこの土地を造成し、約80区画の分譲地とした。
そのうち30区画は販売されて既に戸建て住宅が建っているが、残り50区画については売れ残っていた。10年間にわたり塩漬け状態だったが、このほどホーム企画センターがニュータウンとして売り出すことになった。
ホーム企画センターが取得したのは約6000坪。道路などは取り付けられており、今後分譲地として整地工事などを行い、2019年8月中旬に造成を完了させる。取得額は約2億円。
ホーム企画センターによると、取得した50区画の内、20区画は自社で販売するが、残り30区画については土屋ホーム(本社・札幌市北区)など住宅メーカー5社に転売し各社が販売するという。
「ザ・スプリングスほしの」は、JR函館本線ほしみ駅から国道5号線を渡り、星置稲荷神社の横を通って徒歩約10分の距離。星置川を挟んで向かい側は札幌市。札幌市内では一区画が約50坪だが、ここでは約70坪と広く販売。分譲価格は、平均すると60坪で300万円台後半。隣接する札幌市手稲区星置の3分の1の価格帯だという。JRほしみ駅から札幌駅までは26分で日中時間帯でも1時間に4本。銭函小学校から無料送迎バスが運行されている。