建て替えのため3日で閉店した北雄ラッキー(本社・札幌市)「山の手店」(西区山の手1条7丁目)の店舗解体工事が進んでいる。12日現在でご覧の写真のように外壁の取り壊しが始まっており数日後には更地になる見通し。4月に入ってから新店舗建設に着工、完成は7月中旬を予定している。(写真左は、取り壊しが進む「山の手店」、写真右は敷地内にある買い物バス乗降場)
取り壊されている「山の手店」は、1974年に建設された売場面積400坪の建物。札幌オリンピックの2年後で、当時の西区の世帯数は約4万6000、人口は約9万8000人だった。その後、札幌市の人口増加とともに西区の人口も増え、2014年2月現在で世帯数約9万8000、人口も約21万1000人になっている。
「山の手店」は、北雄ラッキーの前身である山の手ストアーのころから同社の旗艦店で、第一次と第二次の石油ショックやその後のバブル経済、デフレ経済を通して随時増床を実施、買い物需要の変化に対応してきた。最盛期には年商25億円を超える売上げだった。
同社の歴史を刻んできた店舗も今年でちょうど築40年。老朽化が進んでいることから、落ち着いた街並みの山の手地区に相応しい新店舗建設に踏み切った。
取り壊し作業は間もなく終わり、62年に参議も務めたことがある小林酒造(栗山町)小林米三郎氏と知己のあった北雄ラッキー創業者の桐生泰夫現会長が酒販免許を取ってこの地に桐生商店として創業したころの更地に戻る。
4月以降に、ここに新創業を象徴するような店舗の建設が始まる。完成は7月中旬。品揃え、鮮度、ホスピタリティなど北海道で一番の質の高い食品スーパーになる予定で、建物デザインも閑静な住宅街の周辺環境に馴染んだランドマーク店舗がお目見えする。
同社では、休業中に発寒店(西区)への買い物バスを週4日ほど1日4便無料運行、「乗ってありがとうカード」を発行してバス乗車5回でラッキーカードに250ポイントを付与するサービスを実施している。