アークス（本社・札幌市）は１２日、子会社のユニバース（同・青森県八戸市）がリオン・ドールコーポレーション（同・福島県会津若松市）の関連会社小池（同・同）の完全子会社であるリッツコーポレーション（同・同）の全株式を取得し子会社化すると発表した。リッツコーポレーションは「三光ストア」の店舗名で青森県八戸市や岩手県軽米町に５店舗を展開している。（写真は、ユニバースの三浦紘一社長）
リオン・ドールコーポレーションは、関連会社の小池を通じて昨年２月、三光ストア（八戸市）を傘下に収め、リッツコーポレーション（資本金１０００万円）を設立して食品スーパーを展開していたが、リオン・ドールの店舗網がある福島県との相乗効果が活かせないことなどから八戸地盤のユニバースにリッツ株の譲渡を打診。
ユニバースは、リッツが展開する「三光ストア」とは店舗の重複が少ないことや八戸市近郊では新たな出店用地が少ないことなどからシェア拡大に繋がるとして株式取得を決めた。取得額は非公表。
ユニバースは、３月３１日に完全子会社化し、正社員４０人とパート・アルバイトを含め１９３人はそのまま雇用する。
譲り受ける三光ストアの店舗数は４店舗で、「桔梗野店」（八戸市）、「軽米店」（岩手県軽米町）の２店舗は同一敷地内で旧店舗を営業しながら２０１４年度中に新店舗を建設、「湊高台店」（八戸市）は現店舗を解体して新店舗を建設するため１４年１２月に新店としてオープンさせる。また、「新井田店」（同）はそのまま運営を継続する。
スクラップ＆ビルドする３店舗と既存１店舗を合わせた店舗面積の合計は約１６００坪になるという。
ユニバースのグループ店舗はこれで５４店舗になり、八戸市内の店舗は７店舗から１０店舗になる。リオン・ドールコーポレーションは、アークス子会社が加盟している共同仕入れ会社ＣＧＣジャパンに加盟しており年間売上高は約５８０億円。店舗数は４６店舗。リオン・ドールグループは昨年２月に三光ストアを買収したばかりだが、わずか１年で八戸から撤退することになる。
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