(写真は、話題を集めるPB商品)
「ロピア」のこれまでの道内店舗は、前述したように既存商業施設の店舗跡を利用している。イトーヨーカドーの売り上げがあった場所に、居抜きで出店してきたため、ヨーカドー時代の売り上げは、最低限確保できる。今回の「中の島店」は、全くの新店のため「ゼロ」から売り上げをつくっていかなければならない。「1」を「2」や「3」に引き上げる力と、「ゼロ」から「1」をつくり出す力は、自ずと違う。そこには、強い訴求力と引き付ける力が必要になる。
(写真は、青果売り場)
「中の島店」と競合するスーパーには、「ロピア」進出1年で蓄えた戦い方のマニュアルがある。価格を武器にした「散弾銃」もその一つ。しかし、「散弾銃」は「ライフル銃」と違い、ピンポイントで狙うことはできない。結果、対「ロピア」の攻撃が、「ロピア」以外のスーパーにも及び、相対的に「ロピア」を浮上させるという現象も出てくる。多くの業界関係者は、「中の島店」の年間売上高は30億円とみる。周辺店舗からお客を引き剥がすだけでなく、新規のお客もつくらなければ達成できない額だ。
これについて、相川氏は、「(競合店の多い)このゾーンを狙って出店したわけではないが、基本的にスーパーが集中している場所は、お客さまが来やすい場所でもある。ススキノの高層マンションの住人など、自分たちが想定しているターゲット以外の方も商圏内にはたくさん住んでいらっしゃるので、その方たちにも来ていただいて、楽しんでいただける店舗にしたい」と、競合スーパーと重ならない新たな顧客獲得にも自信を示す。
札幌は、スーパーの店舗ロイヤルティ(お客の愛着度)が高いとされる。しかし、物価高に伴って、そのセオリーも盤石ではなくなってきた。以前よりも安くなったガソリンを使って、安い商品を目当てに車を走らせる買い回り消費も増えているという。「おいしさ」にプラスして、「安さ」と「推し活」の浮動層を獲得しながら、時のスーパーになった「ロピア」。「中の島店」は、浮動層からを固定層を醸成する、起点の店舗になる可能性がある。



































