激しく降る雪の中で、「ニトリ」と「ロピア」がオープンを待っている。店内には照明がともされ、準備作業が進んでいる。家具・インテリアの「ニトリ」と低価格スーパー「ロピア」の異色の組み合わせ。2026年1月の開店まで1ヵ月、氷点下で緊張感が高まる。
(写真は、雪の中でオープンに向けた準備が進む「ニトリ中の島店」と「ロピア中の島店」)
札幌市豊平区中の島2条6丁目。昨年まで建っていた旧北海道科学大学高校の姿はなく、敷地は様変わりした。広い敷地の中に、右に「ニトリ中の島店」(仮称)、左に「ロピア中の島店」(同)が見える。背後には、精進川の河岸段丘を生かした緑地帯が見える。「ニトリ」は、豊平区内に「美園店」があるが、この近辺に店舗はない。家具・インテリア量販店「ニトリ」にとって競合らしい競合はなく、懸念されるカニバリ(自店競合)も回避されそう。「ロピア」も近くに自社店舗はないものの、ここはスーパー集中地帯。「アークス」「イオン」「コープさっぽろ」の道内3極に加えて「ダイイチ」、豊平川を越えると「北海市場」もある。
「ロピア」の道内4店舗は、既存の店があったところに出店した居抜き出店。そのうち1店舗は、ホームセンター内への出店。今回は、初めての単独新店舗。既存の顧客がないゼロからのスタート。敵なしの「ニトリ」、敵あまたの「ロピア」、それぞれの実力が試される店舗になる。雪原に浮かぶ2つの店舗が、オープンに向けて年越しを迎える。



































