日本アクセス北海道、2025年度上期売上高は1・1%増の531億円

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 日本アクセス北海道(本社・札幌市東区)は、2025年11月21日、札幌市中央区の札幌パークホテルで「2025年度北海道アクセス会フォーラム」を開催した。その中で、日本アクセス北海道の齋藤伸一社長は、同社の2025年度上期決算を報告、売上高は、前年同期比1・1%増の531億3800万円になったことを示した。(写真は、2025年度上期決算を報告する日本アクセス北海道の齋藤伸一社長)

 齋藤社長は、「記録的な気温上昇に伴って、アイスクリーム部門の売り上げが好調に推移したほか、冷凍食品も好調だった。また、値上げによる単価上昇の影響もあった」と話した。カテゴリー別売上高では、和日配、洋日配の売り上げが減少したが、それについて「北海道と関東を結ぶ同社の幹線便の減便が影響した」とした。業態別売上高で、卸売事業が前年同期比6億5000万円の減少になったが、「親会社日本アクセス向けの北海道産品の売り上げが大幅に縮小した。理由は、北海道フェアの回数が減少したため」と話した。ドラッグストア向けが、前年同期比15%増加したことについては、「ドライの帳合が増え、日配、フローズンの取り組み強化で増収となった」と述べた。

 メーカーとの共同開発について、今後も力を入れていく考えを示した上で、日本ハムグループと共同開発したザンギ「チキチキボーン」を紹介、テスト販売で1ヵ月に2万パック以上の販売になったことを示した。齋藤社長は、「当社とメーカーがともに価値を創造し、業界内での競争優位性を確立することが可能。これからも商品開発への理解と協力をお願いししたい」と話した。その他、道内のプロスポーツチームとのコラボレーションを検討すること、日本アクセス北海道として初めて海外展示会の「アジアパシフィックフードエキスポ」(シンガポール、2025年12月5日~8日)に出展すること、日本アクセス北海道の「春季展示商談会」を、2026年2月26日にグランドメルキュール札幌大通で開催することを報告した。

 日本アクセス北海道の2025年度上期売り上げ概況は次の通り。
■市場分野別売上高
▷市販用423億円(0・2%増)▷中食68億円(5・3%増)▷外食・原料34億円(8・3%増)▷ロジスティクス事業20億円(0・6%増)
■市販用売上高の内訳
▷SM、GMS他0・9%減▷CVS3・4%増▷ドラッグ15・0%増▷道産28・6%減
■中食売上高の内訳
▷SM、GMS他5・3%増
■カテゴリー別商品売上高
▷家庭用ドライ71億9400万円(1・4%減)▷家庭用乳製品45億9000万円(0・1%増)▷業務用食品22億3900万円(8・8%増)▷生鮮食品9億8200万円(11・9%増)▷和日配76億800万円(6・5%減)▷洋日配98億2700万円(4・1%減)▷アイス57億1300万円(10・6%増)▷冷食75億4300万円(8・5%増)▷デリカ67億7700万円(5・3%増)
■業態別商品売上高
▷リージョナルチェーン241億円(1・3%減)▷ナショナルチェーン106億円(3・2%増)▷ドラッグストア75億円(15・0%増)▷CVS42億円(3・4%増)▷卸売業30億円(11・8%減)▷外食・加工ユーザー31億円(7・6%増)
※2025年11月25日記事一部修正しました。

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