「業務スーパー」強気の出店ペース、道内40店舗に迫る

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 低価格スーパー「業務スーパー」の出店が衰えない。2025年12月中に「新琴似店」(札幌市北区)、2026年1月中には「旭川東光店」(旭川市)がオープン、道内の総店舗数は39店舗になる。グロサリーや日配品中心だが、道内の消費市場で「業務スーパー」の存在感が高まっている。(写真は、「業務スーパー」の店舗看板)

「業務スーパー」は、食品製造販売の神戸物産(本社・加古川市)が、直営とフランチャイズ(FC)で展開している低価格スーパー。一般的なスーパーよりも小型で、生鮮食品や惣菜は一部店舗で取り扱っていないが、グロサリー食品と冷凍食品のPB(プライベートブランド)の豊富な品揃えと低価格を武器に、一般的なスーパーマーケット(SM)の顧客を取り込んでいる。
 
 2024年7月には、「業務スーパー」のフランチャイジー(加盟店)のケヒコ(本社・横浜市中区)が、本業以外の原因による破綻で、道内の「業務スーパー」7店舗の閉店という事態があった。そのうち3店舗が、別のフランチャイジーである良知経営(同・川崎市宮前区)に承継され、店舗数の一時的な減少があったものの、2025年になると、2月に「中標津店」(標津郡中標津町)、同年6月に「釧路木場店」(釧路郡釧路町)、10月に「二十四軒店」(札幌市西区)と出店ペースを上げている。

 今回、2025年12月から2026年1月にかけて出店するのは、「新琴似店」(新琴似1条8丁目22-22)と「旭川東光店」(東光16条5丁目3-22)。「新琴似店」は、G-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)がフランチャイジーで、新設の店舗。「旭川東光店」は、三ッ輪商会(同・釧路市)がフランチャイジーで、移転のため2025年7月20日で閉店した「プロノ旭川東光店」跡への居抜きリニューアル出店。道内の「業務スーパー」は、ケヒコ破綻で35店舗から28店舗に減少したが、その後も順調に出店を続け、ケヒコ破綻から1年半で、道内店舗数は39店舗と40店舗目前になる。

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