セコマ(本社・札幌市中央区)グループのセイコーマート(同・同)は、同じグループのハセガワストア(同・函館市)が函館圏で展開している「ハセガワストア」を併設した「セイコーマート函館ベイ店」(函館市大手町5-9)を、2025年10月9日にオープンさせた。両ブランドのコラボ店舗は初めて。ご当地カラーの強い2ブランドが合体するという、異色の組み合わせとなっている。(写真は、「ハセガワストア」とのコラボ店舗「セイコーマート函館ベイ店」=写真は、いずれもセコマ提供)
ハセガワストアは、函館市や北斗市、七飯町の函館地区に13店舗の「ハセガワストア」を展開している。人気メニューはやきとり弁当で、1978年の創業以来、「ハセスト」の看板商品で、注文を受けてから作る出来たてを守り続けている。2004年にセイコーマート(現セコマ)が全株式を取得、グループ会社になった。一方、セイコーマートは、全道で1097店舗(2025年9月末現在)を展開、函館市内でも30店舗を展開している。
「ハセガワストア」は、函館圏のご当地コンビニ、「セイコーマート」は、北海道のご当地コンビニとして、地元客や観光客に強い店舗ロイヤルティーがある。一時は、「セイコーマート」の札幌市内一部店舗で、やきとり弁当を販売したこともあるが、2ブランドの棲み分けで、互いの強みを生かす戦略を取ってきた。
今回は、「函館は観光客が多いエリアなので、函館らしさを楽しんでいただける店舗にしたいと考え」(セコマ広報)、コラボ店舗にした。通常の「セイコーマート」の品揃えのほか、オリジナルグッズややきとり弁当、やきとり串、同店限定のコラボグッズとしてTシャツなどを販売する。
外観も特徴的で、「ハセガワストアとSeicomart」の店舗サインや、やきとり弁当とセイコーマートのマスコットキャラクターのサインも掲示している。広さは通常の「セイコーマート」の1・5倍で、駐車場台数も24台分を確保した。セコマでは、「今後も立地に合わせた店づくりをして、お客の期待に応えたい」(広報)としている。同じくセコマグループのタイエー(根室市)とのコラボ店舗については、「予定はありません」(同)とした。
(写真は、店舗壁面に掲げられたやきとり弁当とセイコーマートのマスコットキャラクターの造形サイン)