札幌・清田で繰り広げられている商業施設の建設ラッシュ。羊ヶ丘通にはもう一つ熱気に包まれている箇所がある。食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)とドラッグストア、ツルハ(同・札幌市)の建設現場だ。さらにここから数百m離れたところにサッポロドラッグストアー(同・同)の店舗もほぼ完成している。年内には相次いでオープンする予定で、清田界隈は一気に流通戦争が過熱する。(写真左は鉄骨が組み上がり始めたダイイチ清田店。写真右は既に完成、オープンまであと少しのサッポロドラッグストアー清田店=いずれも2013年10月4日午前撮影)
札幌・清田区真栄の羊ヶ丘通に、巨大な建築物が姿を現していることは5日付の本サイトで報じた。大型ホームセンターの「スーパービバホーム清田店」と家電量販店「100満ボルト清田店」の2つだ。
この2つの施設だけでも威容を誇るのに同じ羊ヶ丘通の清田2条界隈ではさらに商業施設の建設が進み始めている。
帯広や旭川に食品スーパーを展開するダイイチの札幌市内4店舗目となる「清田店」(清田区清田2条3丁目)だ。現在は、鐵骨が組み上がり始めておりクレーンやダンプの動きが慌ただしい。計画ではもう少し早く工事が進む予定だったが、建築確認審査の遅れで進捗状況は2ヵ月ほど遅れており、オープンは12月10日前後になりそう。
ダイイチが土地を取得して自前で建物も建設する自社物件で店舗面積は約2500㎡。建設は西松建設が担っている。
隣接して「ツルハ清田2条店」もまもなく建設が始まる。ダイイチの所有する土地にエムジーリースが建物所有者になり、建設は旭川のエスデー建設が担当する。店舗面積約970㎡。こちらは11月末には完成する。
ダイイチとツルハの工事現場から数百m離れた清田2条2丁目には、JA札幌市の土地を取得してサッポロドラッグストアーが「清田店」をほぼ完成させた。白っぽい外壁に黄色の文字で書かれた『SAPPORO』の看板も取り付けられ10月中にオープンする。
札幌・清田の羊ヶ丘通周辺は商業施設の建設ラッシュで熱気に包まれている。ホームセンター、家電量販店、食品スーパー、ドラッグストアいった小売4業種は既存店と新店が消費者を奪い合う激しい戦いの年末商戦になりそうだ。