ラピダスに沸く千歳市でセコマが地固め

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 先端半導体の量産を目指すラピダス(本社・東京都千代田区)に沸く千歳市で、セコマ(同・札幌市中央区)が重点投資する。2025年は3店舗、2026年は2店舗以上を出店する。人口増が期待される千歳市を重点地域と位置付ける。(写真は、「駒そば亭」敷地内で建設が始まった「セイコーマート」店舗)

 セコマは、子会社セイコーマートを通じて、千歳市での新規出店や建て替え出店を積極化している。新規出店では、2025年に入って5月16日に「そなえーる前店」(あずさ4丁目21-21)を出店、7月25日(金)には駅前通りに「千代田店」(千代田町4丁目15-3)、10月頃にはラピダスの工場に向かう、道路沿いにある「駒そば亭」(柏台南1丁目5-2)の敷地内に出店する。「駒そば亭」敷地内の新店舗の建築主はセコマで、設計、監理は一級建築士事務所丹波組(千歳市)、施工は丹波組。工期は、2025年6月13日から同年10月24日まで。

 セコマは、ラピダスが進出する前から、自衛隊、空港という2大拠点の底堅い需要がある千歳市を重点地域としてきた。ラピダス進出が決まって以降、土地取得競争に伴う土地価格上昇という新たな課題が浮上しているが、重点地域という位置付けを維持して出店を継続する。赤尾洋昭社長は、「2026年も2店舗以上を出店する。それによって、市内の老朽化した店舗の更新がほぼ一巡する」としている。
 なお、2025年に入って以降、現在までに「ローソン」は、独占状態の新千歳空港内で「S新千歳空港従業員休憩室店」(4月1日オープン)、「新千歳空港ゲートラウンジ2店」(7月1日オープン)を出店したが、「セブン-イレブン」「ファミリーマート」は出店していない。

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