コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、築48年で老朽化した「野幌店」(江別市野幌松並町)を近隣に移転新築、「のっぽろ店」として2025年6月20日にオープンさせた。コープさっぽろとJR北海道、江別市の3者連携による、鉄道高架に伴う鉄道林跡地開発の一環。「無印良品」も同年6月27日にオープンするほか、戸建て住宅の分譲も始まる。野幌地区の新たな賑わい創出の起点となる施設に位置付けられる。(写真は、「コープさっぽろ のっぽろ店」のオープニングセレモニー)
オープンした「コープさっぽろ のっぽろ店」は、食品とドラッグを一体化した店舗で、売り場面積は約607坪(2003㎡)。冷凍食品コーナーを旧野幌店の2倍に拡大したほか、デリカ、肉、魚の売り場も増やした。インストアベーカリーも新たに導入した。水産の「魚屋の寿司」は、12尺とコープさっぽろの他店舗よりも2倍の広さにしてチャレンジしている。新しい試みとして、スープのセルフ販売をベーカリーコーナーで始めた。「パンに合う!畑のごちそうスープ」として、コーンとかぼちゃんの2種を用意、売れ行きを見ながら他店舗にも水平展開する考え。
(写真は、アンビシャスファームのエンド展開)
(写真は、初導入したスープのセルフ販売)
温かい惣菜をセルフで詰めるホットスナックコーナーも同店から新たに導入した。フライドチキンやポテト、ナゲットなどを揃え、自由に選んでもらう。また、青果コーナーでは、地元江別市の農業生産法人アンビシャスファームの朝採り野菜のエンド展開を始めた。長谷川晶三店長は、「移転新店なので、これまでのお客さまには、今まで以上に満足していただけるお店にするとともに、新しいお客さまにも利用してもらいたい」と話し、旧店舗の年商15億円を、新店舗では、20億円以上に引き上げる考え。
(写真は、通常店舗の2倍に広さにした「魚屋の寿司」コーナー)
(写真は、ホットスナックの詰め合わせコーナー)
近隣には、「スーパーアークス野幌店」「スーパーセンタートライアル野幌店」「イオン江別店」「ザ・ビッグ江別店」などがあり、スーパー激戦区。ただ、今回の「コープさっぽろ のっぽろ店」は「無印良品」とのコラボ店舗となるため集客力が高まるほか、隣接地では、93区画、鉄道高架を超えた東側でも69区画の戸建て住宅などが計画されており、地政学的には、有利な条件が揃う。