日本生活協同組合連合会(本部・東京都渋谷区)は、2025年6月13日に行われた第75回通常総会および2025年度第1回理事会で、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の大見英明理事長(66)を副会長に選任した。(写真は、コープさっぽろ・大見英明理事長)
代表理事会長には、さいたまコープ理事出身で2013年に日生協理事、2015年に日生協副会長に就いていた新井ちとせ氏が昇任、初の女性会長になった。代表理事副会長には、ちばコープ専務理事を経て2008年に日生協執行役員に就いた嶋田裕之氏が、常務理事を経て昇任した。大見氏は、代表権のないもう一人の副会長に就いた。
代表理事専務は、日生協プロパー出身の藤井喜継氏が再任、代表権のない専務理事には、同じくプロパーの二村睦子氏が昇任した。3役5人のうち単位生協の現職理事長は、大見氏1人。常務理事は、プロパーの山田英孝氏が再任、コープさっぽろ出身(統合前のコープ十勝出身)の八木沼隆氏が昇任した。
大見氏は、1958年12月、安城市生まれ。北海道大学工学部に入学したが、教育学部に編入し、1982年卒業。同年、生活協同組合札幌市民生協に入協。2004年常務理事、2006年専務理事、2007年より理事長。2022年小樽商科大学商学部特任教授就任。食品表示検定協会副代表、日本流通産業(ニチリウ)取締役。コープさっぽろは、1990年代後半の経営危機により、日生協から2代続けて理事長を迎え入れた経緯がある。
大見氏は2007年、10年ぶりのプロパー理事長として就任した。理事長19年目となるが、過去には、物流関係を巡る日生協との確執も取り沙汰されたことがあった。コープさっぽろは、1965年に設立された札幌市民生協が前身で、今年は、60周年の節目の年。大見氏の日生協副会長就任は、日生協とコープさっぽろが、名実ともに良好な関係に入ったことを表している。