「ニトリ札幌中の島店」(仮称)、大店立地法に基づく住民説明会開催

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 ニトリホールディングス(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)は、2025年5月16日、札幌市豊平区中の島2条6丁目2-4ほかに新設する「ニトリ札幌中の島店」の大規模小売店舗立地法に基づく住民説明会を開催した。(写真は、仮称「ニトリ中の島店」の建設現場)

 説明会は、同日19時より、出店場所近くにある「中の島会館」で行われ、住民ら20数人が参加した。ニトリHD社員2人と大店立地法届け出を行った21世紀商業開発(本社・大阪市中央区)の担当者が、店舗の概要と交通量調査、騒音調査の結果を示した。仮称「ニトリ札幌中の島店」は、ニトリ棟(2階建て)とテナント棟①、テナント棟②(いずれも平屋建て)の3棟で構成、店舗面積の合計は約3138坪(1万357㎡)。駐車台数は、423台と別途従業員用116台の計539台。テナント棟に入る小売業者は未定としたが、ニトリHD担当者は、「テナント棟①は、厨房機能を備えた店舗になりそうで、テナント棟②は、内部に間仕切りをして、2分割でリーシングをすることも検討している」と説明した。

 施設の出入り口は、南側の白石・藻岩通側1ヵ所と西側の中の島通側の1ヵ所で、左折イン左折アウトとすることを説明。21世紀商業開発の担当者は、「当初は、東側の中の島2条1号線側にも出入り口を検討したが、道路幅が狭く、緊急用以外には、利用しないようにした」と述べた。
 開店後の交通量予測について、白石・藻岩通と中の島通の交差点、環状通と中の島通の交差点の2ヵ所の交通量需要率調査結果を示し、平日・休日ともに交差点の渋滞が深刻になる指標である0・9を下回り、0・3程度に収まるとした。また、店舗や駐車場から発生する騒音の予測調査について、昼間、夜間共に環境基準を下回ることも示された。

 質疑応答では、冬期の交通渋滞を懸念する声が多く、白石・藻岩通沿いの入り口を交差点から離すことを要望する意見も出た。21世紀商業開発の担当者は、「南22条大橋を渡って買い物に来る利用客は少ないと想定しており、現況以上に渋滞が深刻化することはないとみている」と答えた。また、建物に取り付けられる室外機や排気口の向きを確認する質問や冬期の堆雪スペースに関する質問も出た。オープン予定日は、2025年11月29日。

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