道央圏で11店舗のスーパーマーケットを展開する豊月(本社・苫小牧市)は、札幌市清田区の「フードD365Value店」を、「フードD生鮮市場美しが丘店」にリニューアルした。同社が、既存店舗を「生鮮市場」にブランド転換するのは、今回が3店舗目。買い物客に、より安さを感じてもらえるMD(販売政策)を導入した。(写真は、「フードD生鮮市場美しが丘店」)
札幌市清田区美しが丘4条6丁目1-1の羊ケ丘通沿いにある店舗は、同社が、2000年6月にオープンさせた「フードD7」がスタート。当時は、ディスカウントの「フードD」として出店を続けていた時期で、7番目の店舗として、土地建物ともに自社物件としてオープンさせた。その後、同社の店舗戦略に沿って、「フードD美しが丘食彩館」「フードDVAlue(バリュー)」「フードD365VAlue」に店舗ブランドを変えてきた。
同社は、昨年からより低価格が実感できる「生鮮市場」業態の導入を進めており、「フードD生鮮市場澄川店」「フードD生鮮市場沼ノ端店」(いずれも苫小牧市)に続いて「フードD365Value店」を、「フードD生鮮市場美しが丘店」に転換した。店舗販売の生鮮比率を高めて、グローサリー、日配品を低価格で販売するのが「生鮮市場」業態で、今まで以上に「安さ」をアピールするMDを採用している。「美しが丘店」では、冷ケースや照明、床なども刷新した。
豊月の豊岡雄次郎社長・COOは、「この店舗は、もともと肉と惣菜が強い。青果や水産を強化して生鮮比率を55%以上に高めて、グロサリー商品の低価格化に結び付けるサイクルを構築したい」と話していた。業態変更によって、売り上げを30%以上引き上げる考え。2025年秋口には、さらにもう1店舗を「生鮮市場」に転換する予定。