下國伸シェフ考案のホタテ料理と「SORACHI1984」のペアリング、初めての食体験

流通

 サッポロビールのクラフトビール「SORACHI1984」と道産ホタテのペアリングを体験するメディア向け試食会が2025年4月9日、札幌市中央区の「HOKKAIDO×Station01」(JR GOGO SAPPORO 6階)で行われた。(写真は、道産ホタテとSORACHI1984のペアリング試食会。左からサッポロビールのサッポロSORACHI1984ブリューイングデザイナー新井健司氏、下國伸シェフ)

「SORACHI1984」で使われているホップは、サッポロビールが、1984年に品種登録したソラチエースで、ヒノキやレモングラスのような香りが特徴。苦味がありながら強い香りを持ち、「伝説のホップ」と呼ばれたが、そのホップは、米国や欧州に渡り日本以外で火がつき、サッポロビールに里帰りして、国内生産が開始されたのは2019年。

 ビールとのペアリングでは、から揚げや餃子が一般的で、海鮮系とビールでは、生臭ささが気になったりする。しかし、サッポロビールのサッポロSORACHI1984ブリューイングデザイナー新井健司氏は、「SORACHI1984は、海鮮にも合う特徴があって、生魚と一緒に食べても臭みを消しておししいことが分かってきた。レモングラスの香りは、ホタテと一緒に食べると、ホタテにレモンを足したような爽やかな旨味が味わえる」と言う。そんなSORACHI1984は、昨年12月24日、北海道ぎょれんから道産ホタテとのペアリング認定を受けた。

 今回の試食会では、下國伸シェフが考案した「ホタテたたき コリアンダークリームの藁焼きオイル」「ホタテカルパッチョ フレンチトーストとホタテ白餡バター」の2品が提供された。下國シェフは、「このビールと出合ったのは2年以上前で、いずれは、特徴的な料理と合わせたいという思いがあったが、今回のオファーをいただき、今年初めから構想した。ホタテ料理とSORACHI1984の二つの方向性が違うものに、相性を合わせるのが一番難しかった。料理には、凝縮感、香りの要素を各所にちりばめているが、それがこのビールには合いやすい」と話した。続けて、「こんな料理は存在しないということを大前提にして作った。他の人が考えても、絶対に生み出せない料理だと思っているので、初めての食の体験、味覚の体験をしてもらいながら、最後にSORACHI1984を合わせると、こんなにふくよかな味になるということを感じてほしい」と話していた。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER