アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は、「ビッグハウスサウス」を「スーパーアークスサウス」(同市西区川沿15条1丁目1-55)に業態転換、2025年3月7日にオープンさせた。午前9時の開店時には、雪が一時的に激しく降り、オープンを待つお客は少なかったが、開店後に雪は収まり、晴れ間も出る天候になって、多くのお客で店内は混み合った。
(写真は、開店前=上と開店後=下の「スーパーアークスサウス」)
(写真は、リニューアルされた店内)
今回の転換では、現在の「スーパーアークス」MD(マーチャンダイジング=販売政策)をフル導入した。水産コーナーや食肉コーナーで、冷凍の食肉と水産物の冷凍食品を連続的に配置する売り場は、既に他店舗でも取り入れているが、今回、ラルズ初の試みとして、青果コーナーに連続して冷凍野菜・果実を並べ、買い回り性を高める取り組みを行った。
(写真は、青果コーナーの横に設置された冷凍野菜・果実のリーチインケース)
(写真は、水産コーナーに新設された「おさかな食堂」)
水産コーナーには、「おさかな食堂」を新設、手作りフライや焼き魚など惣菜を揃えた。この展開についてラルズの松尾直人社長は、「お客さまに、おいしさを認識していただけるまで、ある程度の時間が必要だが、どれか1品でもおいしいとなれば、必ず買っていただけるようになる」と話し、時間をかけて訴求していく考えを示した。
(写真は、食肉コーナーに新設された「肉バルレストラン」)
食肉コーナーでも「スーパーアークス明徳店」(苫小牧市)に続いて、「肉バルレストラン」を新設した。バックヤードで圧力鍋を使い、長時間かけて手作りするもので、「豚バラチャーシュー」や「鶏手羽こってり煮」などを揃えた。
(写真は、ポンプアップ方式の冷凍食品コーナー)
冷凍食品コーナーも大幅に拡大、青果、水産、食肉の各コーナーの冷凍食品と合わせると、品揃えは、ラルズで最大規模になった。また、これまで、冷凍・冷蔵機器の交換には、床下の配管を取り替えなければならなかったが、ラルズは、屋上に配管類を伸ばすポンプアップ方式を導入、更新工事の低コスト化を実現した。
(写真は、カインズPBコーナー)
アークスグループのエルディ(本社・札幌市豊平区)が業務提携しているホームセンター、カインズ(本社・埼玉県本庄市)のキッチン用品、掃除用品などのPB(プライベートブランド)専用コーナーも設けた。この日、店頭に立った前出の松尾社長は、「当店は、国道230号に沿って石山、藤野方面からのお客さまが比較的少ない。今回のリニューアルは、その方面からの誘客が目的。お客さまの満足度を高めて、足を運んでいただけるようにしたい」と話していた。