「イトーヨーカドー琴似店」(札幌市西区琴似2条1丁目4-1)が、きょう2025年1月5日19時に、営業を終了する。琴似の地で営業を始めてから半世紀近く、新年の余韻が残る中、幕を閉じる。閉店セレモニーは行わない。(写真は、きょう2025年1月5日に閉店する「イトーヨーカドー琴似店」)
「イトーヨーカドー琴似店」は、現在は、商業ビル「5588」になっている建物に、1976年7月にオープンした。JR琴似駅が、高架化する前だった。1993年10月に、琴似木材興業など3者が隣接して建設した建物に、「エスパ琴似店」として移転オープン。2001年に、「イトーヨーカドー琴似店」に名称変更した。最初の「琴似店」から数えると現在は48年目で、「エスパ」時代を含めた現店舗は31年目。
地下1階は食品と生活のフロア、1階は婦人ファッションのフロア、2階は紳士・服飾と肌着のフロア、3階は子供・暮らしと飲食のフロア、4階から7階が駐車場、屋上も駐車場になっている。JR琴似駅から空中歩廊で繋がっている。1階には、吹き抜けの「琴似元気コミュニティプラザ」がある。
立体駐車場の収容台数は約750台だが、最終営業日の前日、正午前に店舗を訪れると、6階まで満車状態で、7階も半分が埋まっている状況だった。地下1階の食品売り場では、各コーナーごとに1000円で買える「おたのしみ袋」が用意されていたほか、ところどころ商品が売り切れた棚もあった。お客の入りは7割程度で、店舗照明が比較的暗いため、閉店セールの独特の雰囲気はなく、紅白幕が醸し出す非日常感も、フロアに瀰漫(びまん)していなかった。
「イトーヨーカドー」の道内閉店は、昨年から数えて5店舗目となり、「閉店慣れ」とも言える状況が現出しているようだ。「イトーヨーカドー琴似店」閉店後、地下1階には、安売りスーパーの「ロピア」が「屯田店」「福住店」に次いで、初夏にオープンする予定。