東証1部上場の神戸物産(本社・兵庫県加古郡稲美町)が展開する食品スーパー、「業務スーパー」が22日に狸小路2丁目にオープンする。狸小路商店街の2丁目北側にある「おくむら生花店」1階部分に居抜き出店するもので店舗面積はコンビニ級の約250㎡。同商店街2丁目には、ラルズプラザ札幌店がある。(写真左は業務スーパー狸小路店。写真右は商品がまだ揃っていない店内=いずれも2013年8月14日午後撮影)
神戸物産が展開する業務スーパーは、全国でFC(フランチヤイズ)展開しており、2012年10月期の売上高は1574億1200万円、純利益21億2300万円。店舗数は13年4月末で637店舗。
生鮮食品は扱わず、加工品やグローサリー食品を中心に独自の仕入れルートや海外にある直営の食品加工工場などで製造したものをFC店舗に供給、割安な商品販売を可能にしている。
道内では今年4~5月にかけてホームセンター、サンワドー(青森市)が道内展開する函館市の本通店、北斗店、登別店、砂川店の4店舗内に業務スーパーを導入している。
品揃えは、道内展開する「卸売スーパー」に近いが、卸売スーパーは生鮮食品を揃えておりグローサリー食品などは自社工場を持たず外部調達している点が異なる。
神戸物産は、勇払郡むかわ町で道が苫東工業団地用に保有していた土地を入札で取得。その土地で農業生産法人エコグリーン北海道がジャガイモなど野菜生産を始めており、今回の狸小路店は道内でのアンテナ店としての機能を持たせながら道産野菜の販売ルートについても模索していくものと見られる。