「ケーズデンキ千歳店」オープンで加速する千歳・恵庭地区の家電量販店せめぎ合い

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 デンコードー(本社・宮城県名取市)は2024年11月14日、「ケーズデンキ千歳店」(千歳市北信濃867-1)をオープンさせた。既に「ダイイチ」や「サツドラ」、「無印良品」が先行オープンしているランドブレイン千歳モール内の店舗で、「ケーズデンキ」は、道内34店舗目となる。(写真は、2024年11月14日にオープンした「ケーズデンキ恵庭店」)

 デンコードーは、2015年2月に「ケーズデンキ恵庭店」(恵庭市恵み野里美2丁目)を出店しており、それから9年ぶりに「千歳店」を出店、恵庭―千歳間で2店舗体制とした。「千歳店」の売り場面積は約1247坪(4116㎡)、営業時間は10時~20時。

 千歳市内の家電量販店は、ヤマダデンキ(本社・群馬県高崎市)の「テックランド千歳店」(新富1丁目)と「マツヤデンキ千歳店」(住吉1丁目)の2店舗だった。今回の「ケーズデンキ千歳店」の出店で3店舗になるが、「テックランド千歳店」は、店舗面積を1・5倍の約1612坪(5321㎡)にする「ケーズデンキ」対抗策を始めている。増築後の新店舗オープンは、2025年3月になる見通しで、ヤマダデンキは、一歩も引かない構えだ。

 また、恵庭市では「ケーズデンキ恵庭店」のほぼ向かいに、ヤマダデンキが、新店舗建設を進めている。コメリ(本社・新潟市南区)の大型ホームセンター「コメリパワー恵庭店」とジョイントを組むことになるが、「ケーズデンキ恵庭店」は、「DCM恵庭店」とジョイントしており、恵庭市では、「ヤマダーコメリ連合」と「ケーズーDCM連合」のせめぎ合いに発展しそう。ラピダス(本社・東京都千代田区)による次世代半導体工場の建設が進む千歳市では、将来の人口増が期待されており、恵庭市を含めて店舗や物流施設への投資が活発化している。そうした中、家電量販店同士も出店競争を通じて、火花を散らしている。

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