北海道に初上陸する食品ディスカウントの「ロピア」。2024年11月の出店を前に、屋上看板が姿を現した。イトーヨーカドーの「鳩」のマークが消えてから3ヵ月、新たなマークの登場である。「ロピア」のオープンまで1ヵ月、その看板は、露払い役のように周囲に存在をアピールしている。(写真は、早くも登場した「ロピア」の屋上看板)
屋上看板は、大きな建物の存在そのものを表している。その場所には、長くイトーヨーカドーの「鳩」が描かれ、その看板を見ただけで、そこに何があるかを理解できた。いつもの看板がそこにあることで、日常生活が、普通に進む暗黙知の象徴のようなものだった。その象徴が消えたのは、3ヵ月前。ヨーカドー閉店から間を置かずに、屋上看板から「鳩」が消えた。マチの景観に溶け込んでいた象徴が消えたことによって、どことなく落ち着かない空気感が周囲に広がっていた。
空白の期間を経て、「ロピア」、「CiiNA CiiNA」と描かれたのは10月中旬、新たなマークの登場である。そのマークは、25年間の歳月を経た建物に、再び息吹をもたらし始めた。「ロピア」のオープンは、あと1ヵ月後に迫っている。この屋上看板は、やがて来る賑わいの舞台装置とも言える。屋上看板は時を経て、「鳩」に変わる暗黙知として、日常生活に溶け込んでいくのだろう。