大型ショッピングセンター(SC)「アリオ札幌」(札幌市東区区北7条東9丁目)にある「スパ・レジャー館」と「第2立体駐車場棟」の解体に向けた動きが、着々と進んでいる。「スパ・レジャー館」に入居している2テナントが、「アリオ札幌」のモール内などに移転することが決まっており、残る1店舗の動向が焦点になる。(写真は、解体が決まっている「アリオ札幌スパ・レジャー館」)
「アリオ札幌」の建物を所有しているイトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)は、土地所有者のサッポロホールディングス(同・同都渋谷区)グループとの間で、「スパ・レジャー館」と「第2立体駐車場」など周辺の土地賃貸借契約の更新をせず、2025年2月8日までに原状復帰をして、返還することを決めている。
これに伴って、「スパ・レジャー館」は閉館することが決まっている。入居しているテナントのうち、ペットハウステン・テン(同・札幌市東区)が運営する「ペットタウンテン・テンアリオ店」が、「アリオ札幌」のモール1階の「Can★Do」店舗跡に、2024年11月7日に移転する。また、バンダイナムコアミューズメント(本社・東京都墨田区)の「namcoアリオ札幌店」は、同年12月中旬に「アリオ札幌」2階のフードコート向かいに移転する。ペットハウステン・テンのドッグランは閉鎖され、namcoの「あそびパーク」は縮小される見通し。
残るテナントは、ルネサンス(同・同都港区)が展開する、道内最大級の温浴施設付きフィットネスクラブ「ルネサンス・アリオ札幌店」。「アリオ札幌」の施設内には、移転するスペースがないため、場合によっては移転先が、現在地から遠くなる可能性が出そうだ。