閉店1週間で撤去された屋上看板、足早に遠ざかる「ヨーカドー福住店」の面影

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「イトーヨーカドー福住店」(札幌市豊平区福住2条1丁目2-5)が、2024年9月23日に28年間の営業を終了してから1週間、早くも屋上看板が撤去された。残るもう一つの屋上看板は、まだ撤去されていないものの、間もなく姿を消し、建物からヨーカドー時代の痕跡がなくなる。(写真は、屋上看板と建物壁面の店舗名が外された旧ヨーカドー福住店の建物)
(写真は、営業していた頃のヨーカドー福住店)

「イトーヨーカドー福住店」の屋上には、国道36号側と福住中央通側に看板がそれぞれ据え付けられていた。この看板は「イトーヨーカドー」のハトのマークではなく、イトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)の持ち株会社であるセブン&アイ・ホールディングス(同・同)のロゴマークが記されていた。

 閉店から1週間、国道側の屋上看板が外され、鉄の枠組みだけが所在なげに鎮座していた。建物壁面や1階出入り口にあった「Ito Yokado」や「イトーヨーカドー」の銘板も取り外されていた。残る痕跡は、福住中央側の屋上看板のみだが、こちらにも足場が掛けられており、今週中には撤去される見通し。地域に親しまれてきたヨーカドーの面影が、消えていくスピードは早い。

 3週間ほど後には、建物内の一部テナントが営業を始める。新たな商業施設は「CiiNA CiiNA福住」と名付けられ、今冬には、核店舗となる「ロピア」が登場する。今度は、新顔がヨーカドーに代わって、地域の新しい歴史をつくる役割を担う。

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