旧イトーヨーカドー帯広店跡に「ダイイチ稲田店」オープン①「継承と進化」がキーワード

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 ダイイチ(本社・帯広市)は、閉店した「イトーヨーカドー帯広店」の食品売り場跡に居抜き出店、2024年9月27日に「ダイイチ稲田店」(帯広市稲田町南8線西10-1)をオープンさせた。ダイイチが、大型ショッピンクセンター(SC)に居抜き出店するのは初めて。同店の大久保雅也店長は、「イトーヨーカドーの継承とダイイチの進化を組み合わせた店舗にしたい」と並んだお客を前に挨拶した。(写真は、2024年9月27日にオープンした「ダイイチ稲田店」)

「ダイイチ稲田店」は、旧イトーヨーカドー帯広店1階の南側の食品フロアだったスペースを利用して開店した。店舗面積は約818坪(約2700㎡)で、これまで同社の最大面積の店舗だった「ダイイチ白樺店」よりも広い店舗になった。

(写真は、オープン直前に買い物客に挨拶をする大久保雅也店長)
(写真は、混み合う店内)

 オープンを迎えたこの日、午前8時過ぎから東側出入り口(旧豊成小学校側出入り口)前にお客が並び始め、開店前には数百人が開店を待った。オープン直前の大久保店長による挨拶の後、午前9時に扉が開かれ、買い物客が一斉に店内に流れ込んだ。人の流れは5分以上続き、店内は混雑した。

(写真は、惣菜コーナー)

 旧イトーヨーカドー帯広店の品揃えを踏襲したうえに、ダイイチの新たな商品も揃えた。店頭でお客を見守った若園清社長は、「昨年11月に出店した『すすきの店』(札幌市中央区)で導入した惣菜や鮮魚の新たな展開をこの店舗でも取り入れるなど、札幌での成功事例を水平展開している」と話した。

(写真は、鮮魚コーナー)

 ヨーカドー帯広店が閉店したのは、2024年6月30日。それから原状回復工事が行われ、ダイイチによる新店準備期間は、わずか1ヵ月半だった。従業員の多くを引き続き雇用したほか、什器、冷ケースもヨーカドーが使用していたものを譲り受け、短期間でのオープンにこぎつけた。同店の売り上げは、年間27~28億円を予定している。館全体のテナントは、来春に8割が埋まる予定。

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