「スーパーアークス伊達店」リニューアル、地域一番店の魅力向上で売上げ10%増狙う

流通

 アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は2024年9月20日、「スーパーアークス伊達店」(伊達市梅本町37-22)をリニューアルオープンさせた。10日間休業して約2億円を投入、冷ケースや什器の一部を入れ替えたほか、バックヤードも整備した。大規模リニューアルは15年ぶり。(写真は、2024年9月20日にリニューアルオープンした「スーパーアークス伊達店」)

「スーパーアークス伊達店」の建物は、1986年12月に、ダイエー系列のホリタ(函館市)が、「グリープラザ伊達店」として開業したのが最初。その後、ダイエーの北海道事業再編に伴い、店舗名は、2006年3月に「グルメシティ伊達店」に変わった。2009年9月、ダイエー北海道事業の再々編で同店は閉店となり、ラルズが店舗を承継、同年11月26日に、「スーパーアークス伊達店」としてオープンさせた。

(写真は、新たに導入したベーカリーコーナー※店内写真は、すべて許可を受けて撮影しています)

 当時、ラルズは、日本製鉄系のホームストア(室蘭市)を子会社化しており、西胆振地区での出店を増やしていた。2007年4月に、「スーパーアークスモルエ中島店」(室蘭市)をオープンさせ、「スーパーアークス」の店舗名が浸透しているため、同地区2店舗目として「伊達店」を出店した。売り場面積は、約650坪(約2147㎡)。

(写真は、品揃えを増やしたデリカコーナー)

 今回のリニューアルは、それ以来15年ぶりの大規模改装。リーチイン冷ケースを新たに導入して、冷凍食品を強化したほか、ベーカリーコーナーも新規展開、バックヤードを改装して製造機器を設置した。ビザ窯で焼き上げたピザを500円(税抜き)で提供、惣菜部門にも新たな調理機を入れ、鉄板で調理した「ラルズ流広島風お好み焼き」や「玉子焼き」なども新たに品揃えした。

(写真は、本まぐろのコーナー)
(写真は、食肉コーナー)

 水産売り場では、魚の惣菜を展開する「おさかな食堂」コーナーを設けたほか、ラルズが力を入れている本まぐろや生サーモンも強化した。食肉売り場では、地元のオオヤミートの伊達産「黄金豚肉」や「かみふらの和牛」なども揃え、肉の売り上げ構成を高めるMD(販売政策)を展開している。

(写真は、「大地の直送便」コーナーに新たに品揃えした「きのこ王国」の商品)

 青果売り場では、産直の「大地の直送便」コーナーに、新たにきのこ王国の商品群も加えた。また、日配品では地元の牧家(Bocca)コーナーを新設、土産に人気のミルクプリンも用意、伊達特産の限定商品、「ごぼうのパリパリキムチ」、「ごぼうのパリパリ漬け」も定番化した。

(写真は、「ス―パーアークス伊達店」)

 伊達市内には、「コープさっぽろだて店」、「イオン伊達店」、地元の「リーズナルブルショップ ウロコ」、「Aコープくみあいマーケット」などがある。「スーパーアークス伊達店」は、今回のリニューアルによって10%増の売り上げを目指しており、地域一番店として魅力度を高める。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER