ビックカメラ(本社・東京都豊島区)のグループ会社、コジマ(同・栃木県宇都宮市)は、今冬に「コジマ×ビックカメラ屯田店」(仮称)をオープンさせる。出店場所は明らかになっていないが、旧イトーヨーカドー屯田店の承継施設、「CiiNACiiNa屯田」(札幌市北区屯田8条3丁目5-1)の空きフロアへの出店が有力。(写真は、「コジマ×ビックカメラ函館店」)
「コジマ×ビックカメラ」は、コジマならではの「お客さまに寄り添った接客」に、ビックカメラの充実した品揃えを融合させたコンセプト店舗。北海道では、「イオン西岡店」(札幌市豊平区)、「函館店」(函館市)を展開していたが、2023年11月23日に、道内では初めての駅直結店舗「新さっぽろデュオ店」(札幌市厚別区)をオープンさせ、店舗数を3店舗に増やした。
今回出店する札幌・屯田地区では、家電量販店を新しく建設する動きはなく、出店までの期間を考慮すると、既存店舗の空きフロアへの居抜き出店が唯一の選択肢。「新さっぽろデュオ店」と同程度とすれば、店舗面積800坪(約2640㎡)以上は必要で、「CiiNACiiNA屯田」の1階または2階への出店が最有力とみられる。
屯田地区では、長くヤマダデンキ(本社・群馬県高崎市)の「テックランド札幌屯田店」(屯田7条3丁目2-2)の牙城だったが、2023年11月23日にデンコードー(同・宮城県名取市)が、「ケーズデンキ屯田店」(屯田8条10丁目1-1)を新設オープンさせた。これら2店舗に加えて「コジマ×ビックカメラ」の参戦で競争は激しくなる。「テックランド」と「ケーズデンキ」は単独店舗だが、「コジマ×ビックカメラ」はインショップ展開となりそうで、買い回り性という点では、他店舗より優位に働きそう。11月には、安売りスーパー「ロピア」が登場する。屯田が、食品と家電の激戦地区となるのは必至だ。