北海道の「西友」2024年9月29日・30日で全9店舗閉店、イオン北海道が承継

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)が、2024年10月1日に西友(同・東京都武蔵野市)の道内9店舗を承継することに伴い、同年9月29日と30日に全閉店する。道内の西友は、旧「月寒店」(豊平区)を出店して北海道に上陸した1973年以来、51年目で消える。(写真は、「西友西町店」)

 イオン北海道は、2024年4月2日に、西友の道内9店舗を170億円で買収すると発表した。9店舗の2022年12月期の売上高は、261億1600万円。事業承継日は同年10月1日となっており、このほど閉店日が公表された。それによると、「福住店」(札幌市豊平区)、「清田店」(同市清田区)、「平岸店」(同市豊平区)、「宮の沢店」(同市西区)の4店舗は同年9月29日(日)18時、「元町北二十四条店」(同市東区)、「厚別店」(同市厚別区)、「旭ヶ丘店」(同市中央区)、「西町店」(同市西区)、「手稲店」(同市手稲区)の5店舗は翌30日(月)18時に閉店する。

 西友の北海道1号店は、1973年10月オープンの「月寒店」だった。国道36号線沿いの月寒中央通9丁目に店舗があったが、この西友店舗に隣接した月寒中央通10丁目には、「コープさっぽろ中央月寒店」があった。また、近隣には、「イトーヨーカドー月寒店」もあり、スーパー月寒戦争とも言われた。現在は、3店舗ともに閉店、「西友月寒店」はパチンコ店に、「コープさっぽろ中央月寒店」は「フリエホールつきさむ」(コープさっぽろが運営)、「イトーヨーカドー月寒店」は「カウボーイ」店舗を経て解体され、一部土地には、「サツドラ月寒西1条店」が建設されている。道内流通業界で存在感のあった「西友」だったが、株主の変遷を重ね、発信力は年々低下していた。イオン北海道に店舗運営を託して、北海道から退場する。
※2024年9月5日、読者氏の指摘により記事一部修正しました。コープさっぽろ月寒店→コープさっぽろ中央月寒店。

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