イオン北海道(本社・札幌市白石区)は2024年7月19日、ディスカウントスーパー(DS)業態「ザ・ビッグ」の十勝地区1号店となる「イーストモール店」(帯広市東4条南16丁目6)をオープンさせた。この日は、小雨が混じる曇天だったが、開店前に約150人が行列をつくり、昼前まで入店制限が続くなど好スタートを切った。(写真は、「ザ・ビッグ」十勝地区1号店の「イーストモール店」)
「ザ・ビッグイーストモール店」は、旧いちまる時代の1999年11月、「イーストモールいちまる」としてオープン。その後、旧いちまるの店舗事業を承継した旧マックスバリュ北海道が、2016年7月に「マックスバリュイーストモール店」に転換して営業してきた。それから8年目を迎え、DSの「トライアル」が、十勝地区で2店舗を出店するなど事業環境も様変わりしてきたことから、イオン北海道のDS業態、「ザ・ビッグ」を投入することにした。
(写真は、買い物客で賑わう店内)
イオン北海道の広報では、「十勝地区の買い物客から『ザ・ビッグ』を望む声が多かったことから出店を決めた。『イーストモール店』を転換対象にしたのは、大型サイズの店舗で販売動向を把握するため」としている。
(写真は、冷凍食品コーナー。レジ待ち客の行列が続いた。※店内写真は許可を得て撮影しています)
店舗は、札幌圏などで展開している「ザ・ビッグ」のMD(販売政策)を横展開で導入したが、青果や鮮魚では、地元生産者・事業者の商品も取り扱い、地域色も盛り込んでいる。また、売り場レイアウトを一部変更して、農産売り場を広げ、通路幅も広くした。価格面では、マックスバリュ店舗に比べて平均的に2~3割安い。品揃えでは、約4000SKU(在庫保管単位)少ない約1万SKU。
初日の印象について、同社執行役員営業本部の坂東聡DS事業部長は、「お客さまの反応が良く、DSのニーズが高いことが分かった。数年後には、マックスバリュ店舗時代よりも200%の売り上げを目指したい」と話した。店舗面積は約775坪(約2560㎡)、営業時間は9時~21時、駐車台数約470台。
同社は、8月下旬に「マックスバリュ春駒通店」(帯広市西19条南4丁目25-7)を「ザ・ビッグ」の小型サイズである「エクスプレス」に転換する。同店と「イーストモール店」の状況を判断して、2022年11月に新規オープンした「マックスバリュ音更店」(河東郡音更町)を除く、十勝地区6店舗の「マックスバリュ」を「ザ・ビッグ」に転換することも視野に入れている。十勝地区の価格競争が、一段と強まりそうだ。