「マックスバリュ北26条店」リニューアル、同社初の「iレジ」導入で店舗DX推進

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)は2024年6月14日、「マックスバリュ北26条店」(同市東区北26条東15丁目1-20)をリニューアルオープンさせた。同店は、地下鉄駅に近く、足元にも戸建て、マンションが広がる商圏に立地している収益店舗。新たに同社初の「iレジ」を導入、店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)の実証も行う。(写真は、2024年6月14日にリニューアルオープンした「マックスバリュ北26条店」)
(写真は、その場でバーコードを読み取ってレジ時間短縮に繋がる「iレジ」)

 今回のリニューアルでは、店舗レイアウトを一部変更して回遊性を高めた。冷凍商品売り場を西入り口近くに設け、リーチイン冷ケースを新たに設置するなど、冷凍・冷蔵ケースを全面入れ替えして、品数を大幅に増やした。また、リカー売り場を飲料売り場と一体化、酒の種類も約100SKU(在庫保管単位)増やした。加工食品や雑貨の陳列棚を、これまでより短くすることで、買い回りしやすいようにした。

(写真は、買い回り性が高まった店内)

 農産、水産、畜産の各売り場では、「マックスバリュ」の最新MD(販売政策)に基づく品揃えを強化、インストアベーカリーを開始し、約30種類のパンを販売。惣菜売り場では、24時間店舗の利用ニーズに対応したチルド弁当やサンドイッチの品揃えを拡充した。

(写真は、インストアベーカリーコーナー)
(写真は、水産売り場の「魚屋の寿司」コーナー)

 売り場と商品のブラッシュアップのほかに、店舗DXの一環として「iレジ」を導入した。買い物客が、スマートフォンにiAEONをダウンロード、「北26条店」をお気に入り店舗登録して、iレジのアイコンをタップ。iレジ専用のホルダーに差して商品バーコードをスキャンすると、画面中に価格と合計金額が表示される。セルフレジで表示されたQRコードを読み取ると、キャッシュレス決済ができる(現金も可)。北海道以外のイオングループでは、類似の「レジゴー」が導入されているが、「iレジ」はiAEONから入れるほか、クーポンなどの利用もその場で可能となるため「レジゴー」よりも利便性は高いという。

(写真は、品数が増えたリカーコーナー)

 地下鉄立地の店舗であることから、キャッシュレスの親和性が高いとみて、同社初の「iレジ」を同店に取り入れた。イオン北海道の担当者は、「当社はセルフレジの導入比率が高いうえ、電子棚札の採用も増えており、イオングループの中でも店舗DXでは先行している。『iレジ』は、キャッシュレスの次の形として、今から始めておこうという判断で導入した。お客さまの利用状況などを見極めて横展開したい」と話している。なお、イオングループで「iレジ」を導入しているのは、現時点で全国数店舗という。

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