札幌市北区屯田地区で、「セイコーマート」と「セブン-イレブン」のコンビニ対決が2024年夏頃から始まる。「セイコーマート」と「セブン-イレブン」は、道内各地でデッドヒートを繰り広げているが、最近は互いの店舗近くに出店するガチンコ出店は影を潜めていた。今回、久しぶりの近接出店で、両ブランドの競い合いが始まる。(写真は、札幌市北区屯田8条12丁目の「セブン-イレブン」建設工事。奥には「セイコーマート屯田9条店」のポールサインが見える)
コンビニ対決の現場になるのは、北区屯田9条12丁目と屯田8条12丁目。2つの場所の間には、屯田4番通が走っている。屯田9条12丁目側には、「セイコーマート屯田9条店」が以前から営業しており、この地域で唯一のコンビニとして需要に応えている。2018年12月には、同じ屯田9条12丁目の1-1に「スーパーセンタートライアル屯田店」がオープンしたが、棲み分けを図って営業を続けている。
そんな中、屯田8条12丁目に出店するのが「セブン-イレブン」。10数年来、更地だった場所で店舗の建設工事が既に始まっている。店舗の建築主は、セブン-イレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)、設計は計画工房(同・札幌市東区)、施工はタイセイ(同・同市白石区)。
コンビニ業界で、北海道地盤の「セイコーマート」と全国1位の「セブン-イレブン」は、道内で死闘を繰り広げてきた。2024年4月末の店舗数は、「セイコーマート」1092店舗、「セブン-イレブン」996店舗。その差は96店舗。「セブン-イレブン」は、2019年2月末に1009店舗と大台を超えたが、同時期の「セイコーマート」は1106店舗だった。その後は、開店と閉店などで店舗数は一進一退しつつも両ブランドの差は、ほぼ同じ差で推移している。「セブン-イレブン」が、1000店舗突破を目指していた頃には、互いの既存店舗近くに出店するなど、ガチンコ出店を繰り広げていた。しばらく鳴りを潜めていたガチンコ出店、その戦いが再び今夏から始まる。両ブランドの対決は、新たなステージに入りつつある。