ホームセンター「サンワドー砂川店」内に低価格食品スーパー「業務スーパー」導入1週間、来店客倍増

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 ホームセンターでジャスダック上場のサンワドー(本社・青森市)が低価格食品スーパー、「業務スーパー」の道内フランチャイズ展開を始めておよそ1ヵ月。4店舗となる「砂川店」(砂川市空知太西4条7丁目)は来店客数が倍増するなどオープン効果が如実に表れている。既存ホームセンター内に食品売場として「業務スーパー」を導入したものだが、来店客の増加でDIY・園芸用品や日用品の販売も増えているという。(写真は、業務スーパーを導入したサンワドー砂川店)
 
「業務スーパー」は、神戸物産(兵庫県稲美町)が全国展開する低価格食品スーパー。名前は業務だが、一般客や業者など誰でも購入できる。これまで北海道以外の46都府県に直営、フランチャイズ(FC)で進出し約650店を出店している。 
 
 サンワドーは、2003年にフランチャイズ提携し、地盤の青森県内の既存ホームセンター内や単独店として「業務スーパー」をこれまで11店舗運営してきた。
 
 道内への展開は今年4月中旬から。4月18日の「本通店」(函館市本通)、24日の「上磯店」(北斗市七重浜)、27日の「登別店」(登別市富岸町)に続き、5月9日にオープンしたのが「砂川店」。4店舗共に既存ホームセンターの一角に食品売場として導入したものだ。
 
「砂川店」は、1990年にオープンしたホームセンターで、店舗面積は約730坪。数年前から自前で食品類の取扱いを始めていたが、昨年、近隣の農協系店舗が閉店になり地域住民の買い物ニーズが高まっていることから今回「業務スーパー」に衣替えして品揃えを豊富にすることにした。
 
 食品の売場面積は、酒類を含めて約200坪。精肉や鮮魚は販売しておらず青果のスペースも限られており生鮮食品より日配品やグローサリー、冷凍
食品などにウエートを置いている。松下修店長は、「オープン以降、最初の週末には来店客が倍増した。ウイークデーでも2割程度はお客様が増えているようだ」と語る。
 
 サンワドーの2013年2月期は、売上高312億円のうち食品が95億円を占め、リビングやDIY&グリーン、カー&レジャーを抜いてトップの売上げ部門。前年比伸び率も全体が1・3%に対して食品は7・5%増。道内の既存ホームセンター内の食品強化で来店客数の増加に繋げ、ホームセンター主力商品の底上げを図る展開が続きそうだ。
 
 なお、「砂川店」は滝川市と境を接しており、集客も滝川市からが多い。サンワドーと最も近い食品スーパーは道北アークス(旭川市)が展開するビッグハウスイーストタウン店(滝川市東町2丁目)だが、「今のところ影響は出ていない」という。

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