「ケーズデンキ屯田店」「コジマ×ビックカメラ新さっぽろデュオ店」、オープン競うB1とB2の大判折り込みチラシ合戦

流通

 2023年11月23日に札幌市内で「ケーズデンキ」と「コジマ×ビックカメラ」が、オープンした。オープンを知らせる新聞折り込みチラシが前日に入ったかと思えば、翌日にはそれに対抗するかのように、「ヤマダデンキ」の新聞折り込みチラシが入った。驚くのはチラシのサイズ。中でも「ケーズデンキ」のB1サイズは、札幌市内の折り込みチラシとしては数年ぶりとなった。(写真は、家電量販店各社の大判折り込みチラシ)

 2023年11月23日にオープンした「ケーズテンキ屯田店」(札幌市北区屯田8条10丁目)と「コジマ×ビックカメラ新さっぽろデュオ店」(同市厚別区厚別中央2条5丁目)の新聞折込チラシが入ったのは、その前日。「ケーズデンキ」は、大判ポスターなどに使われているB1(728mm×1030mm)、「コジマ×ビックカメラ」は、B1を二つ折りにしたB2(515mm×728mm)のサイズ。

 日常的に新聞に折り込まれている食品スーパーのチラシサイズはB4(257mm×364mm)が多く、たまにB3(364mm×515mm)が折り込まれてくる。今回は、それを超える大きさ。とりわけ「ケーズデンキ」が採用したB1は、札幌市内では数年来のビッグサイズ。「コジマ×ビックカメラ」のB2も久々のサイズという。業界関係者によると、「業種にもよるが、チラシのサイズは経費削減で年々ダウンサイジングしている。これだけの大きさのチラシが揃ったのは珍しい」と話す。

 道新折り込み広告データリポートの2022年分を見ると、折り込みチラシはB4とB3が9割以上を占め、B2も1・6%と少なく、B1に至っては、統計にさえ出てこないほどの数。ちなみに、札幌圏での折り込み料は、仕分配布料を含めるとB4で1枚3・43円、B1はその5倍の18・06円。

 前出の業界関係者は、「チラシは企業の体力を示すバロメーター。その意味では、ケーズデンキもコジマ×ビックカメラも体力があるということでしょう」と話している。2店舗のオープンチラシを追うように、翌日、「ヤマダデンキ」がB2の折り込みチラシを配布した。そのチラシには大きく、『他店徹底対抗セール~万が一、他店より高い場合は必ずご相談ください~』と謳っている。折り込みチラシ合戦は、歳末商戦向けて、大きさやキャッチコピーを競い合うように激しさを増している。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER