東京証券取引所スタンダード市場に上場している北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、札幌証券取引所本則市場に重複上場する。道内の個人株主を増やすことで、地域密着スーパーの基盤を固めたい考え。重複上場日は、2023年10月6日(金)。同日に札証が有価証券上場通知書の交付式を行う。(写真は、2023年9月13日に行われた記者会見。左端が桐生宇優社長=札証提供)
北雄ラッキーは、1971年4月の設立。旧社名は、山の手スーパーで、1982年に衣料店舗を展開していた「まるせん」と合併、北雄ラッキーに商号を変更した。以降、共同仕入れ会社HGC加入を経て、現在は北海道CGCに加入している。2002年10月に株式を店頭登録、2004年12月にジャスダック上場、2010年4月に大阪証券取引所ジャスダック上場、2013年7月東証ジャスダック上場を経て、2022年4月から東証スタンダード上場。
2023年2月期決算の売上高は、377億1400万円、営業利益3億7600万円、純利益1億2800万円。店舗は、食品スーパーと衣料単独店と合わせて札幌市内14店舗を含め32店舗。紋別市や網走市、稚内市、美幌郡美幌町などにも店舗を展開しているのが特徴。北海道のスーパーマーケット業界は、大手3チェーンのシェアが高いが、北雄ラッキーは、独立資本の食品スーパーとして独自展開している。
北雄ラッキーの桐生宇優社長は、「道内の株主比率は半分以上とみているが、さらに当社の店舗を利用いただいている方など、札証IRを活用して地元の個人株主を増やしたい。当社は昨年から惣菜や精肉のセンターを稼働させているが、省力化に一定のめどがつき、新規出店も視野に入ってきた。このタイミングで重複上場すれば、個人投資家にもアピールできると考えた」と話した。