アークスグループの2013年度合同入社式が1日、札幌パークホテルで行われた。今年度の新入社員はクグループ全体で112人。昨年グループ入りしたジョイス(本社・盛岡市)の2人も含め全員が真新しいスーツに身を固め、各社の役職員が見守る中アークスグループの一員としての一歩を踏み出した。横山清社長は、「マニュアル人間になることなく現場を早く知って1~2年で中核社員になって欲しい。仲間として一緒にやりましょう」と歓迎の言葉を述べた。(写真上段左は三浦紘一会長、右は福原朋治副会長。写真下段左は横山清社長、右は答辞を読み上げる新入社員代表の久保英明さんと横山社長)
2013年度の新入社員112人の内訳は次の通り。ラルズ21人、ユニバース29人、福原23人、道北アークス13人、東光ストア12人、道南ラルズ3人、道東ラルズ4人、篠原商店5人、ジョイス2人。112人のうち大卒は41人で短大卒5人、専門学校卒3人、高卒63人。
挨拶に立った三浦紘一会長は、「2年前の大変不幸な東日本大震災の際に、我々のスーパーマーケット業界が社会インフラとして広く認知された。飲み物、食べがあるスーパーマーケットこそが基本インフラであり、これからますます世の中に貢献していかなければならない。日本のスーパーマーケット業界は他の先進国に比べて寡占化が進んでいないが、今後は他の先進国と同様に寡占化が急速に進むだろう。アークスもその中心になるが、そのアークスをこれから担っていくのが皆さん方だ。日本のインフラを担い地域社会の食生活を支えるという一番の基本的なことを我々がやっていることを心に留めて、是非スーパーマーケットを好きになりアークスを支える力になって欲しい」と語った。
次に登壇した福原朋治副会長は、「スーパーには“明元素”が一番大事。明るく元気で素直であること。その反対に“暗病反”では個人も会社も成長しない。皆さんは“明元素”だからこそ入社できたのだから、それをどれだけ発揮できるかにかかっている。健康に十分気を付けて頑張ってください」と呼びかけた。
最後に挨拶した横山社長は、自身がセルフサービスのスーパーマーケットの職に就いた50年前に実母から『辞めた方が良い』と言われことを紹介したうえで、「スー出てきてパッと消えるからスーパーと言われたが当時からずっと続いてきた。今やアークスグループは選りすぐりの人しか入社できないほど。食品スーパー9社を含む12社がグループだが、今年度は売上高4600億円、税引き前利益150億円を目指し食品スーパーの売上げで全国2位、利益ではトップを窺う位置にある。利益のないところに繁栄はないが、何よりもお客様に支持されることが最も大事なことだ。品質が良ければ少し高くても売れるという考えもあるが、同じものなら安いものを選ぶのがお客様。今後も企業の買収合併の“M&A”ではなく、“マインド&アグリーメント”で心を一緒にした連邦経営で競争に勝ち抜き地域住民の豊かな生活を維持できるようにしていく。皆さんも自信を持って取り組み1~2年で中核社員として活躍できるように自分を磨いてください」とハッパをかけていた。
その後、新入社員を代表してラルズに入社した久保英明さん(22)が答辞を読み上げ、「私たちは食の分野を中心に地域住民の方の安全、安心を快適な暮らしに貢献するように日々考え行動していきます。お客様に最高の満足を与えられるよう切磋琢磨しアークスグループの戦力となるように尽力します」と力強く誓った。