ツルハドラッグが狸小路商店街に“周回遅れ”で参入、激戦の5丁目に出店

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 ツルハ(本社・札幌市東区)が、狸小路商店街に参入する。2023年7月上旬に「ツルハドラッグ狸小路5丁目店」(同市中央区南2条西5丁目18)をオープンさせ、狸小路商店街に初めて出店する。(写真は、狸小路商店街5丁目に出店する「ツルハドラッグ」)

「ツルハドラッグ」は、コロナ前のインバウンド全盛時代に、ドラッグストアが軒並み出店した狸小路商店街には足を踏み入れず、他のドラッグストアとは一線を画した出店戦略を取っていた。狸小路商店街に最も近い立地で出店したのは、「ポールタウン店」と「すすきの店」だったが、いずれも2019年7月と2020年12月に閉店、同商店街をはじめ、市の中心部には店舗がない状態が続いた。

 今回、他のドラッグストアと“周回遅れ”で狸小路商店街に出店することになった。出店場所は、札幌プラザ2・5ビル1階の道産食材の直売所「HUGマート」跡。ここには、旧スガイディノス(本社・札幌市中央区)がゲームセンターをオープンさせていたが、旧スガイ・ディノスの民事再生により閉店、空き店舗になっていた。オープンは、7月上旬だが、既に看板が設置され、インバウンド売り上げが多い大阪の「ツルハドラッグ」の写真も掲示されている。

 狸小路商店街には、ドラッグストアが軒並み出店、コロナ前は多くのインバウンドで賑わった。2020年2月からコロナウイルスの感染拡大でインバウンドが蒸発、ドラッグストアは一気に閉店モードになった。しかし、今年に入ってから、インバウンドが復活してくると、再びドラッグストアの出店が増えてきた。とりわけ、狸小路商店街5丁目は、「サツドラ」2店舗、「ダイコクドラッグ」、「コクミン」が並び、さながらドラッグストアのショーウィンドウの様相。“周回遅れ”で参入するツルハの販売力、訴求力が試されることになりそう。

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