ディスカウントストアを展開するトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)は2023年6月7日、札幌市手稲区に「トライアルスマート新発寒店」をオープンさせた。先週5月30日の「スーパーセンタートライアル幕別店」(中川郡幕別町)に続いて2週連続の新店。この日は、あいにくの雨模様だったが、オープン前に行列ができたため、開店時間を30分早めて8時30分にした。(写真は、2023年6月7日にオープンした「トライアルスマート新発寒店」)
(写真は、水産売り場)

「トライアルスマート新発寒店」(新発寒1条1丁目1119番1)は、売り場面積約600坪。「トライアルスマート」は、同社の展開する「メガセンター」、「スーパーセンター」よりも面積が小さい。ただ、「食品の品揃えは、1000坪級の店舗と同じで、食品を強化した店舗」(牧草光彦・トライアルカンパニー上席執行役員北日本ブロックブロックマネジャー)としている。
 新店舗では、食品の他に、コスメや医薬品、ペット用品、衣料品、日用雑貨、家電なども揃えているが、店舗面積に限りがあるため、衣料品や家電の品揃えは「スーパーセンタートライアル」よりも少ない。

(写真は、惣菜売り場)
(写真は、精肉売り場)

 生鮮食品は、青果、水産、畜産で北海道産のウエートを高め、惣菜も種類豊富に用意している。また、大容量のスイーツなども揃えている。コンパクトサイズに圧縮したフロアながら、各売り場には、強い訴求力がある。陳列方法や見せ方、照明など、他のスーパーマーケットよりも細部へのこだわりが上回っている印象。

 この店舗も、同社が進めている「スマートストア」で、リテールAIカメラやセルフレジ機能付きの買い物カート「スマートショッピングカート」、「デジタルサイネージ」を導入している。「スマートショッピングカート」は、常時は約50台だが、オープン期間中は約100台で対応している。24時間営業。

(寿司の種類も豊富=写真)
(写真は、ドラッグコーナー)

「トライアルスマート新発寒店」の店舗環境について、「当社の店舗がある札幌の中では、最も競争が激しい地域」と牧草氏は言う。すぐ近くには「マックスバリュ」があり、商圏範囲には「イオン」、「ラッキー」、「コープさっぽろ」「ラルズマート」、「ホクレンショップ」、「北海市場」、「卸売スーパー」、「業務スーパー」などが勢揃いする。牧草氏は、「生鮮と惣菜、地域一番の低価格で勝負する」と強調した。新店舗は、アクセス環境が良くないと言われていたが、オープン初日は混乱もなく253台の駐車場はほぼ埋まる状態が続いた。

 また、自転車での買い物客が予想以上に多かったようだ。店舗関係者は、「お客さまはアクセス面のことをよく理解されていると感じた」と話している。※店内写真はすべて許可を受けて撮影しています。



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