サッポログループ(サッポロビール、ポッカサッポロ北海道)とコープさっぽろなど9者は、コープさっぽろの店舗や宅配で組合員が対象の商品を買うことで、北海道の森林保全に貢献できる共同キャンペーン「北海道の森に海に乾杯!」を2023年5月23日から始めている。2013年11月から始まったこの共同キャンペーンは、今年が11回目。今回のキャンペーンでカーボン・オフセット量258t、排出権購入額258万円を想定している。サッポロビールによると、カーボン・オフセットに繋がるキャンペーンは、全国でも例がないという。(写真は、9者共同キャンペーン「北海道の森に海に乾杯!」の会見)
「北海道の森に海に乾杯!」は、北海道と包括連携協定を結んでいるサッポログループとコープさっぽろが、CO2削減を目的に始めた取り組み。当初は、コープさっぽろの組合員が、店舗や宅配でオリジナルラベルの付いたサッポログループ対象商品を購入すると、1缶1円分のCO2(約100g)をカーボン・オフセットするものだった。2015年以降は参加企業が増え、11年目の今回は、昨年と同様にマルハニチロ、カルビー、ホクレン農業協同組合連合会、よつ葉乳業、北海道コカ・コーラボトリング、日糧製パンの9者が参加している。
「サッポロ麦とホップ缶」や「サッポロGOLD STAR缶」(350ml、500ml)、「ポリフェノールでおいしさアップの赤ワイン」(1800ml)、「Ribbonナポリン」、「北海道コーン茶」「マルハニチロさけフレーク2個パック」、「北海道工場製造ポテトチップスうすしお味」など、8社の対象商品を買うと、1円から10円がカーボン・オフセットの排出権購入に充当される。
5月29日に、サッポロファクトリーアトリウム(中央区北2条東4丁目)で行われた共同キャンペーンのセレモニーには、道を含めた10者の代表者が出席。コープさっぽろの大見英明理事長は、「持続可能な地球、北海道をつくっていくうえで、こうした地道な取り組みを、何年も継続していくことが重要。組合員は消費を通して環境に貢献できる。今後も続けて取り組んでいきたい」と話した。
また、土屋俊亮副知事は、「北海道は2050年度に温室効果ガス実質ゼロを目指してゼロカーボン北海道を進めている。このキャンペーンでは、昨年までの10年間でオフセットされたCO2が1397t、購入したクレジット金額は2178万円になり、そのお金は道と参画している13の市町村で森づくりに生かされている。参加企業の皆さんとともに、取り組みをさらにPRして拡大したい」と述べた。
キャンペーンは、対象商品がなくなり次第終了する。また、9月にはサッポロビールのワイン「スリーメダル」(750ml)4種を対象に加えて実施する。11回目の想定分を含めた累計のカーボン・オフセット量は1655t、排出権購入額は2376万円になる。