カラフルな北海道の動物たちが描かれたアート。その愛らしさに心安らぐ気持ちになる。このアートがあるのは、札幌市東区北20条東6丁目2-1の「ローソン札幌北20条東店」のトイレ。トイレの大切さについて考える「アートトイレ」と呼ばれる取り組みの一環で、2023年5月19日から始まった。(写真は、「北海道の森」をテーマにしたアート)
(写真は、そのアートでデコレーションされた「ローソン札幌北20条東店」のトイレ)

 ローソン(本社・東京都品川区)が展開するコンビニエンスストア「ローソン」は、いつでも気軽にトイレを利用したいというお客の声を受け、1997年にコンビニチェーンとして、初めてトイレを開放した経緯がある。現在では、全国の「ローソン」で1日約100万人が、トイレを利用している。その「ローソン」が、トイレの大切さを考えてもらうきっかけにしようと始めたのが「アートトイレ」。

 11月10日の「トイレの日」と同月19日の「世界トイレデー」に合わせ、2022年11月から東京都と神奈川県の3店舗でトイレ内部をアートシールでデコレーション、継続的に展開している。「アートトイレ」展開後は、利用マナーが向上、トイレの清掃、メンテナンス回数が減る効果を確認しているという。

 今回、5月19日の「世界IBDデー」(IBDは炎症性腸疾患のことで、下痢や血便、腹痛など患者は頻繁にトイレに行く必要があったり、入退院を繰り返したりするなど日常生活に大きな影響がある疾患。そのIBDを理解する日)に合わせて、札幌の「ローソン札幌北20条東店」と「ローソン札幌北26条東店」(札幌市東区北26条東19丁目2-1)で、首都圏に続いて「アートトイレ」の展開が始まった。

「ローソン札幌北20条東店」には、社会福祉法人ともに福祉会(本部・札幌市西区)に所属するI.NORIKOさんが、「北海道の森」をテーマに描いたアートが使われている。5月20日の森林の日をイメージしたもので、「ローソン札幌北26条東店」には、同じくともに福祉会に所属するYuji Abeさんが描いた「北海道の花」でデコレーションされている。ローソンでは、「コンビニトイレについてお客さまに考えていただく機会に繋げたい」としている。


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