パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社・東京都目黒区、略称PPIH)のグループ会社、ドン・キホーテ(本社・東京都目黒区)は、2023年4月28日に「ドン・キホーテ厚別店」(札幌市厚別区厚別西4条6丁目700番126)をオープンさせた。(写真は、4月28日に「西友厚別店」内にオープンした「ドン・キホーテ厚別店」)
「西友厚別店」の1階と2階の部分を利用したもので、オープン日は1000台を超える駐車スペースの8割方が埋まるなど、「ドンキ」の集客力を見せつけた。今後は、「西友」に人流をどう誘導するかが課題となりそう。
「ドン・キホーテ厚別店」は、1階の3分の1、2階の3分の2程度のスペースを占め、売り場面積は1418坪(約4680㎡)。道内の「ドンキ」で最大の品揃えと面積を持つ駄菓子コーナーのほか、家電コーナー、ネット販売品コーナー、日用消耗品、ペット用品、衣料品などが並ぶ。菓子や飲料、酒類は置いているが、一般的な食品は置いていない。
他の店舗に比べて通路幅は、比較的ゆったりと確保しており、商品が圧縮陳列された森のような売り場とはやや違った趣になっている。これまでは、「西友」の食品以外の店舗スペースとして主に利用されていたが、「ドンキ」の登場で客層は様変わり。オープン日の夕方には、家族連れや高校生らの姿が多く見られるなど、集客力の強さが際立った。
こうした人流の増大を、どう「西友」の食品売り場に誘因するかが課題。オープン日は、賑わう「ドンキ」の一方で、「西友」の買い物客はそれほど多くなかった。「ワンストップショッピング」の持ち味を最大限生かしていく館全体のMD(販売政策)を前面に打ち出す必要がありそうだ。