良品計画(本社・東京都豊島区)は、2023年5月に仮称「無印良品コープさっぽろしずない」(日高郡新ひだか町静内ときわ町2丁目7-5)をオープンさせる。良品計画の地方展開の一貫で、北海道の店舗としては初めて町に出店する。(写真は、耐震補強工事などを進めている旧「コープさっぽろしずない店」)
「無印良品コープさっぽろしずない」は、2022年3月に移転新築のため閉店した旧「コープさっぽろしずない店」の店舗跡に出店する。現在は、建物の耐震補強工事を含めたリノベーションが行われている。店舗面積は、旧店舗の1階売り場約385坪(1271㎡)を利用する予定。良品計画は、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)から店舗を賃借して運営する。
「無印良品」は、かつては同じ西友グループとして総合スーパー「西友」の店舗内で展開するケースが多かったが、現在は道内の「西友」内店舗はゼロで、イオンモールやコープさっぽろ、商業施設内の店補が多い。函館市、千歳市、小樽市、旭川市、札幌市に計15店舗(3月10日オープンの「旭川花咲」含む)があり、行政単位である町には進出していなかった。今回、胆振・日高管内で人口が多い苫小牧市ではなく、新ひだか町を選択、地方展開を加速する。
新ひだか町では、「無印良品」の出店を歓迎する一方で、同業態の小売業者への影響を心配する声もある。また、同町でも働き手の不足が顕著になっており、予定通りの求人を集めることができるかどうか、懸念する向きもある。