北雄ラッキー(本社・札幌市)は3月1日付の定期異動で役員の委嘱を変更する。桐生泰夫会長(75)の長男で常務の桐生宇優氏(47)は営業本部長から管理本部長兼総務部長に変わる。取締役生鮮部長の山本光治氏(58)が営業本部長を兼務する。同社は2月が決算期で3月から新決算年度に入るため3月1日の新年度入りに合わせて委嘱変更や店長などの定期異動を実施している。
3月1日の役員委嘱で桐生常務と山本取締役以外の変更は次の通り。
▽管理本部情報システム部長委嘱を解き内部監査室長を委嘱 取締役千葉敬一氏(55)
▽管理本部長兼総務部長の委嘱を解く 専務後藤扶美彰氏(62)
取締役グロサリー部長の山川浩文氏(58)と取締役販売部長の堀田史朗氏(57)の委嘱は変更しない。
桐生常務は、同社創業者である桐生会長の長男。山一證券勤務から1992年1月に北雄ラッキーに入社し2002年3月営業本部鮮魚部門アシスタントバイヤー、05年3月営業本部販売部マネジャー、06年9月同本部販売部副部長、07年3月同本部販売部長を経て同年5月に取締役に就任。09年9月から常務に昇格し営業本部長を務めていた。
今回の桐生常務の委嘱変更は、営業本部長を3年半務めたことから管理・総務部門に委嘱を変更することで全社的な部門を経験することに狙いがあると思われる。
桐生常務は、マックスバリュ北海道社長の出戸信成氏とは札幌西陵高校の同期生で親交がある。鮮魚部門を担当していたことからマグロの解体を行うこともできる。