セコマ(本社・札幌市中央区)とJR東日本クロスステーション(同・東京都渋谷区)は2月15日、「地方創生に向けた協定」を締結した。地域産品の発掘や共同販売などを通じて、相互の事業基盤である北海道、東日本の活性化に取り組み、持続可能な地域づくりに協力する。(写真は、セコマ本社)

 JR東日本クロスステーションは、JR東日本管内の駅構内の小売業全般を担っており、「NewDays」、「KIOSK」の運営、駅弁、おにぎりなどの製造販売、約1万台のエキナカ自販機などを管理している。両社は、2021年から北海道産とうもろこしを東京駅などのターミナル駅で販売したり、セコマのRB(リテールブランド)であるSecomaブランド16品をJR東日本クロスステーションの運営する店舗で期間限定販売したりするなど、連携を深めてきた。

 さらに2021年12月からSecomaカップ麺2品の通年販売を開始、2023年2月には、北海道の高校生によるアイデアスイーツコンテスト「ハイスクールパティシエロワイヤル」入賞商品の販売も手掛けた。一方、セコマはJR東日本クロスステーションから、「『鬼滅の刃』桔梗信玄餅」(山梨銘菓)を2021年6月に販売するなどしてきた。

 今回、こうした連携を継続、拡大していく目的で「地方創生に向けた協定」を締結した。地域原材料の活用や販売、開発・製造での協働などを通じて、地域産業の育成と新たな事業展開を目指し、観光誘客にも繋げる。新幹線輸送で、相互の生鮮品販売も行うことを盛り込んでいる。


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