アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は、小型店、中型店の「ラルズマート石山店」(同市南区)、「ラルズマート美園店」(同市豊平区)、「ラルズマート当別駅前店」(石狩郡当別町)の3店舗を2月末までにリニューアルする。そのうち2店舗間で冷ケースを融通、小型店の投資負担を抑える実験的なリニューアルとする。投資額は約3億円。(写真は、「スーパーアークス美園店」に転換リニューアルする「ラルズマート美園店」)
「ラルズマート石山店」(石山東4丁目8-33)は、札幌のスーパー、コーセーから店舗を譲り受けて1989年12月にオープンした店舗。店舗面積約103坪(340㎡)の小型店で、2011年4月にリニューアルを実施したがそれ以降は手を付けていなかった。
今回のリニューアルは、冷ケースの全面入れ替えが目的。30数年前の冷ケースを使用し続けてきたが、故障すれば交換する部品が生産終了で調達できないため、全面入れ替えすることにした。既に1月7日15時に一時閉店、同月8日から12日(木)まで5日間休業して工事を行い、同月13日(金)10時にリニューアルオープンする。
(写真は、「ラルズマート石山店」)
「ラルズマート美園店」(美園2条1丁目2-1)は、2003年8月にオープンした店舗面積約574坪(1897㎡)の中型店。今回のリニューアルは、冷ケ―スの全面入れ替えと店舗業態を「スーパーアークス」に転換して品揃えを増やすことが目的。ベーカリーをテナントから直営化するほか、冷凍食品も強化する。1月28日(土)15時に一時閉店、同月29日(日)から2月9日(木)まで12日間休業して、翌10日(金)9時にリニューアルオープンする。
「美園店」のリニューアル後には、「ラルズマート当別駅前店」(園生55)をリニューアルする。同店は七丁目ストアーの店舗を譲り受けたもので1994年10月オープン。店舗面積は約246坪(815㎡)の小型店。この店舗も冷ケースが老朽化しており、「美園店」の償却が終わった冷ケースを再利用する。
ラルズの猫宮一久社長は、「売り上げの少ない小型店のリニューアルは投資の負担が大きく、投資回収には相当な期間を要する。このため小型店リニューアルを先延ばしにする傾向があった。今回、美園店と当別駅前との間で冷ケースを融通、投資負担を抑えることを狙った。当社には、小型店が多いのでこうしたダブル改装で投資効率を高めていきたい」と話している。