日本アクセス北海道(本社・札幌市東区)の取引先などで組織する北海道アクセス会は11月25日、札幌市中央区の札幌パークホテルで「2022年度北海道アクセス会フォーラム」を開催、会員ら約200人が出席した。(写真は、北海道アクセス会で挨拶する北海道味の素・松本征之社長)
冒頭、北海道アクセス会副会長で北海道味の素(本社・札幌市西区)の松本征之社長が登壇、「北海道へのリスペクトを持ちながら、商売の仕掛け、知恵を出し、日本アクセス北海道を盛り立てていきたい」と挨拶した。
続いて、日本アクセス北海道の黒沢忠寿社長が、上期決算について報告。旧基準での売上高は、502億9100万円(前年上期比101・4%)、新基準での売上高は491億9600万円(同100・2%)になったとし、「利益は公表していないが、ほぼ前年並み」と述べた。
温度帯別では、ドライが構成比19・19%で売上高92億2900万円(前年上期比104・1%)、チルドが構成比50・73%で売上高244億500万円(同100・8%)、フローズンが構成比30・06%で売上高144億6000万円(同101・0%)、その他が構成比0・02%で売上高11億円(同173・3%)となり、黒沢社長は「今年度上期は前年の猛暑の反動でアイスクリームが93%だったが、冷凍食品が102・7%と堅調。冷凍食品の売り上げが、フローズントータルの売り上げをカバーした」と話した。
市場分野別では、スーパーやドラッグストアなど市販用が396億円(前年上期比98・4%)、中食58億7500万円(同119・9%)、外食26億2900万円(同117・1%)、ロジ事業ほか21億8600万円(同98・9%)となり、「小売業向けは前年割れだったが、中食、外食がカバーした」(黒沢社長)。また、道外のスーパーなどで展開している北海道フェアと、関東と北海道を結ぶ幹線物流は29億4000万円で、北海道フェア向けは同115%と伸びたが、幹線物流は牛乳販売がマイナスとなり、トータルで前年上期比98・9%になったことを示した。
(写真は、上期の報告をする日本アクセス北海道の黒沢忠寿社長)
その後、野球解説者でスポーツコメンテーターの岩本勉氏が、「野球が教えてくれたこと~野球心~」をテーマに講演した。岩本氏は大阪・阪南大高(旧大鉄高)からドラフト2位で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)に入団した経緯や、入団後にボールを投げることが怖くなる「投球イップス」になって、2軍の練習にも参加できなかったことを話した。
「どうせクビになるなら、肩をつぶしてもいい」と2軍の夜間練習が終わった後に、蛍光灯1本だけつけて一人で投球練習。2m、3m、4mとボールが投げられるようになり、気の良い後輩にバッター役をしてもらい、1日1000球を投げたことを紹介した。
2軍の遠征先で選手が足りなくなって、登板を命じられたが、マウンドに立つと恐怖で震えあがったが、練習を付き合ってくれた後輩が駆け寄って「岩ちゃん、目をつぶって投げよう」とアドバイス。本当に目をつぶって投げたところ、バットに球が当たる音が聞こえ、うっすら目を開けると野手がその球を捕球してくれたのが分かった、と話した。岩本氏は6年目で始めて先発投手になり完投初勝利を納めた。
北広島の新球場で来季から日ハムがプレーすることに触れ、「殿様商売になってはいけない。対戦相手などとお互いに首を垂れて強い屋根をつくっていくことが大切だ。一方が傲慢になって顎を浮かせたら屋根はできず、雨漏りがする。雨漏りすれば土は腐り、カビが生える。お互いがリスペクトし合ってこそお互いが大きくなれる」と述べた。