「ドン・キホーテ」進出はススキノ大変化の先駆け⁉︎

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 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、本社・東京都目黒区)の子会社、ドン・キホーテ(同・同)が、「ドン・キホーテすすきの店」(仮称、札幌市中央区)オープンに向けて準備を進めている。出店場所は、ススキノ中心部の南5条西3丁目の美松ビル。既に什器類が搬入され始めており、工事関係者が慌ただしく行き来している。(写真は、改装工事が進む美松ビル)

 札幌中心部の「ドン・キホーテ」と言えば、南2条西3丁目の狸小路商店街に面した旧サンデパートビルに入っていた「ドン・キホーテ札幌店」を思い出す市民も多いだろう。旧そうご電器店舗跡に入ったドン・キホーテは、インバウンド全盛の頃は、ドンキのドル箱店舗だった。

 その後、旧サンデパートビルは、周辺ビルを含めて再開発の対象となり「ドン・キホーテ札幌店」は、2018年4月で閉店。ドンキは中心部店舗を残すべく、2018年1月に狸小路商店街に面した南2条西4丁目の旧パチンコ店、平成観光跡に「ドン・キホーテ札幌狸小路店」(南2条西4丁目)をオープンさせた。

 さらに、2019年2月には、同店向かい側に「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店」(南3条西4丁目、アルシュビル)をオープン。これに伴い、「ドン・キホーテ札幌狸小路店」は「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館」に名称変更して、札幌中心部2館体制を敷いた。しかし、コロナ禍が直撃。行動制限とインバウンド蒸発で、ドンキも苦戦。2020年4月には早々と「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館」を閉店させた。
 
 それから2年、ウィズコロナ時代を迎え、経済活動がコロナ前に戻りつつある中、建設中の再開発ビル(名称モユクサッポロ)へのUターン出店が取り沙汰されたこともあった。そうした中で、明らかになったのがススキノへの出店。出店場所は、南3条西5丁目の美松ビル。店舗規模は分かっていないが、ドンキとしては小型規模になりそう。

 このビル内では、道内パチンコ大手の新和グループ(本社・札幌市中央区)が2001年から「プレイランドハッピーすすきの店」を営業していたが、2021年1月11日に閉店。ドンキは後継テナントとして入る。ススキノでは、旧ラフィラ跡にホテルやシネコン、商業施設が集積する複合ビルの建設が進んでおり、ススキノ大変化の前夜にある。ドンキの出店はその先駆けになりそうだ。

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