木々が色づき始め、秋の気配が漂い始めた札幌市内。そんな秋の気配を加速させる街の風景がある。近くて便利なコンビニの閉店。開いてて当然のコンビニが、いつの間にか閉店して人を寄せつけないような存在に。深まる秋に冷気を誘うコンビニ閉店を拾いに出かけた。(写真は、旧「セブンーイレブン札幌福住2条店」)
このコンビニは、まさにいつの間にか閉店していたフェードアウトコンビニの典型例。「セブンーイレブン札幌福住2条店」(札幌市豊平区福住2条2丁目1-19)。地下鉄福住駅から近い福住中央通沿いに立地し、イトーヨーカドー福住店や西友福住店にも近接していた。交差点に面して駐車場も広く、利用しやすいコンビニだったに違いない。閉店時期ははっきりしていないが、かなりの月日が経過しているもよう。半分まで下ろされた店内の日除けカーテンとガラスの内側に貼られた透明シートが、役割を終えたことを物語っている。
(写真は、9月29日に閉店する「セブンーイレブン札幌伏見店」)
こちらの店舗は、9月29日(木)の閉店が告知されている。「セブンーイレブン札幌伏見店」(同市中央区南16条西18丁目3-22)。環状通沿いにあるこのコンビニは、2018年2月28日にオープンしている。以前は、「ローソン札幌南16条西十八丁目店」が建っていた場所に新設された店舗。
2018年はセブンーイレブンが道内1000店舗体制をつくるために出店を急いでいた時期。この店舗の近くには、同じ環状通沿いに「セブンーイレブン札幌啓明店」(南14条西19丁目2-1)があるほか、電車通沿いには「セブンーイレブン札幌南16条店」(南16条西14丁目2-14)もある。いずれも400m圏内にある中で出店が進められた。それから4年7ヵ月、コンビニとしては短命の店舗となる。街中のコンビニ閉店は、珍しいというほどではない。ただ、春夏秋冬、どの季節に閉店するかで街の表情は変わってくる。なかでも秋閉店は、深まる秋のもの悲しさをいっそう際立たせる。