ビバホーム吸収合併、アークランズ誕生で北海道出店は加速するか

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 ホームセンターを主力事業にしているアークランドサカモト(本社・新潟県三条市)は、9月1日に子会社ビバホーム(同・さいたま市浦和区)を吸収合併、商号をアークランズに変更した。北海道では、旧ビバホームが8店舗を展開していたが、アークランズの誕生で、停滞している北海道出店が加速する可能性が出てきた。(写真は、旧ビバホーム時代の2018年3月31日にオープンした「スーパービバホーム白石本通店」)

 アークランドサカモトは、「ホームセンタームサシ」を本州で38店舗(2022年2月期末)展開しているが、北海道には未出店。子会社だったビバホームは、北海道で「スーパービバホーム」4店舗、「ビバホーム」4店舗の計8店舗を展開している。さらに、アークランドサカモトは、「ジョイフルエーケー」を展開するジョイフルエーケー(本社・札幌市東区)に15%出資している。ジョイフルエーケーは、「ジョイフルエーケー」を4店舗、プロ向けの「BUILD-ON」を1店舗、計5店舗を展開。アークランズの誕生で、これら13店舗の運営が一本化されて意思決定の迅速化が進むため、北海道の出店戦略が進む可能性がある。

 北海道では、旧ビバホームが2018年3月31日にオープンさせた「スーパービバホーム白石本通店」(札幌市白石区)が最後の出店で、以降、4年超にわたって新規出店がない。この期間に、コメリ(本社・新潟市南区)は、「コメリパワー」を4店舗、「コメリハード&グリーン」を7店舗出店している。
 北海道のホームセンター業界は、北海道発祥のホーマックの流れを汲むDCM(同・東京都品川区)が小型店の「DCMニコット」を含めて160店舗と圧倒的で、コメリ24店舗、アークランズ13店舗、アークス(同・札幌市中央区)グループとFC(フランチャイズ)展開しているカインズ(同・埼玉県本庄市)3店舗というのが大まかな勢力図。ジョイフルエーケーとのグループ戦略を含めて、アークランズの北海道戦略が再構築されそうだ。

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