低価格スーパー「業スー」が北海道出店加速、苫小牧2号店、函館3号店

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 低価格食品スーパーの業務スーパーが、北海道で出店を加速している。10月には、苫小牧東店(苫小牧市)と函館田家店(函館市)がオープンする。また、大曲柏葉店(北広島市)や屯田店(札幌市北区)も建設中で、年内に既存店舗と合わせて道内25店舗になる見通しだ。(写真は、業務スーパー菊水元町店=札幌市白石区の看板)

 業務スーパーの苫小牧2号店となる苫小牧東店は、新開町3丁目で建設が進んでいる。「マクドナルド36号苫小牧店」や「びっくりドンキー苫小牧東店」の北側に当たり、「スーパーセンタートライアル苫小牧東店」とも近い。建物の建築主は、不動産賃貸業の谷岡緑化(本社・苫小牧市)、設計は合同会社ソルデザイン一級建築士事務所(札幌市東区)、施工はエスデー建設(本社・旭川市)。運営は、「苫小牧店」(本町1丁目3-2)を手掛けているケヒコ(本社・横浜市神奈川区)とみられている。オープン予定日は10月6日。

 函館田家店(函館市田家町20-29)は、10月末オープンする予定で、三和物産(本社・青森市)がFC(フランチャイズ)運営する。三和物産は業務スーパーFC店を東北11店舗、北海道では上磯店(北斗市)と函館本通店(函館市)を展開しており、函館田家店は道内3店舗目。出店場所は、2018年5月20日に閉店した「サツドラ田家店」跡。

 業務スーパーは、神戸物産(本社・加古川市)がフランチャイザーとなって全国展開している食品スーパーで、6月末現在で972店舗。同社が国内外の協力工場で生産するプライベートブランド(PB)のグロサリー(生鮮以外の食品)商品を中心に、製販一体の低価格で提供するのが強み。約7割が神戸物産のPBで、FC運営するフランチャイジーが水産以外の精肉や青果も独自仕入れで取り扱っている。北海道では、2店舗以外にも、大曲柏葉店(北広島市柏陽町1丁目)と屯田店(札幌市北区屯田6条3丁目)で新店舗を建設中。この2店舗の運営は、業務スーパーの最大フランチャイジーであるG-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)が行う。道内店舗数は、年内に現在の21店舗から25店舗に拡大、買い物客の選択肢が広がる。

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