北海道初の木造コンビニ、道産カラマツ利用「ローソン札幌新発寒1条店」

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 ローソン(本社・東京都品川区)は7月1日、店舗外装や内装仕上げ材に北海道産木材を使用した「ローソン札幌新発寒1条店」(札幌市手稲区新発寒1条1丁目1-1122-28)をオープンさせた。道産木材を利用した建築物を道が登録する「HOKKAIDO WOOD BUILDING」にコンビニエンスストアとして初めて登録された。(写真は、道産カラマツ材使用の「ローソン札幌新発寒1条店」の開店を祝うテープカット)
(写真は、「HOKKAIDO WOOD BUILDING」登録証の授与。左から土屋俊亮副知事、オーナーの中津祥司氏)

 ローソンは、北海道で2008年から全国に先駆けて店舗の木造化に取り組み、構造材に輸入木材を使った店舗は現在、全道約670店舗のうち約250店舗ある。今回の店舗も、構造材は輸入木材だが、外装や内装仕上げに北見産カラマツを使用した。道産木材を使用した「ローソン」は初めてで、全国的にも外装、内装に木材を使用した「ローソン」は珍しい。

(店内にも木の温かみが広がる=写真)

 この日は、店舗前でオープニングセレモニーが行われ、道副知事の土屋俊亮氏やローソン執行役員北海道カンパニープレジデント兼エリア戦略部長の廣金保彦氏らが出席。廣金氏は、「新店舗の周辺は住宅街で、幼稚園や小学校もあり地域住民の生活の場所。こういうところに道産木材の店舗をつくりたかった。地域の方々に木の風合いや温かみを感じてほしい」と挨拶した。土屋氏は、「全国で最大の森林面積を誇っているのが北海道。北海道の木を木材に加工して使っていただくことがカーボンニュートラルに繋がる」と述べた。
 その後、土屋氏から「ローソン札幌新発寒1条店」のオーナー、中津祥司氏に道の「HOKKAIDO WOOD BUILDING」登録証が授与され、テープカットが行われた。廣金氏は、「1店舗目を検証して改善していきながら多店舗化を進めたい」と話していた。

(写真は、店内コーヒーの木工製備品棚)
(写真は、男性用トイレ)

 店内コーヒー売り場のフタやミルク、ガムシロップなどの収納棚は道産木材を手作業で組み立てたもので、トイレ内の壁材にも道産木材を利用している。木材は物林(本社・東京都江東区)の北見事務所で生産したものを使った。店舗面積は約60・81坪(201・04㎡)、売り場面積は約49・17坪(162・56㎡)、駐車台数は40台。24時間営業。設計は総合プランニングセンター(札幌市東区)、施工は太平ホーム北海道(本社・札幌市西区)。

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