セイコーマートグループの農業生産法人「滝川アグリ」は、滝川市東滝川の道立畜産試験場跡地を道から借りて野菜生産を今シーズンから始めているが、野菜生産に支障がなかったことから来年から借り受け用地を倍増、約10万㎡で野菜生産を始める。
滝川アグリは、道立畜産試験場跡地を含め滝川市内で3ヵ所の野菜生産拠点と2ヵ所の加工場を運営している。滝川グリーンハウスでは農地2000㎡内に8連棟のハウスを建てミニトマトを生産、江部乙ハウスは農地4000㎡にハウス4棟(約1200坪)を持ち、トマト、ピーマン、ミニトマトを生産してい る。
昨年末に公募で借り受けた道立畜産試験場跡地では、今年からキャベツ、白菜を生産していた。この土地は、土壌が酸性で作物が育ちにくいとされていたが、野菜は順調に生育し生産に支障がないことが確認できたため、これまで借り受けていた5万㎡から借り受け用地を倍増、10万㎡に拡大する。
セイコーマートは、06年から農業への取り組みを始め、道内に「滝川アグリ」、「上常呂ファーム」(北見市)、「長沼アグリ」(長沼町)、茨城県に「桜川アグリ」(桜川市)の4農業生産法人をグループに抱え、野菜生産を行っている。
生産した野菜類は、セイコーマートグループの北燦食品で惣菜やサラダ、サンドイッチ用に使用しており、セイコーマートが全体で使っている野菜類の1割強を内製化している。