2022年7月3日(日)に閉店が決まっている「イトーヨーカドー函館店」(函館市美原1丁目3-1)が、5月25日から「感謝の閉店セール第2弾」を行っている。衣料品や住まいの品が10~20%OFFで販売されているほか、食品も低価格で販売する「ザ・プライス」商品を提供するなどしている。
(写真は、「イトーヨーカドー」の店舗看板と「函館店」感謝セール第2弾の告知ビジュアル)
「イトーヨーカドー函館店」は、1980年に開業した3階建てのGMS(大型スーパー)で、地下1階が食品と趣味のフロア、1階がファッションのフロア、2階が子ども・くらしのフロア、3階は屋内駐車場。店舗面積は約4794坪(1万5658㎡)。周辺の競合店の影響や地域の消費者ニーズに対応した品揃えが難しくなってきたことなどから、イトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)は昨年11月に、閉店を決めていた。
道内の「イトーヨーカドー」は、開店から数十年という店舗が多い。このため生活環境の変化や競合店の出店、専門量販店の台頭、賑わいスポットの変化などによって閉店が続いている。2013年9月16日「新川店」(札幌市北区)、2019年1月20日「釧路店」(釧路市)、同年9月29日「恵庭店」(恵庭市)、2021年5月9日「旭川店」(旭川市)を閉店している。「新川店」は23年間、「釧路店」と「恵庭店」は37年間、「旭川店」は40年間、今度の「函館店」は42年間の役割を終える。
「函館店」は地元の一位物産が土地建物を所有している。現在も登記されている土地建物の抵当権は、債務者一位物産、抵当権者イトーヨーカ堂で債権額約33億円、同じく債務者一位物産、権利者イトーヨーカ堂で債権額5億円の仮登記。33億円は保証金・敷金としてイトーヨーカ堂が一位物産の差し入れている資金の担保、5億円は金銭消費貸借契約によるもの。なお、「函館店」閉店まで1ヵ月あまり、第3、第4と感謝セールが続き、最終営業日を迎え42年の歴史を終える。